2012.04.21

▽『サイエンス・インポッシブル』――SF世界は実現可能か

ミチオ・カク『サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か』(斉藤隆央訳、日本放送出版協会)

物理学における「超ひも理論」の権威であるミチオ・カク教授が、サイエンス・フィクションに出てくる事物が実現可能かどうかを、いたってまじめに検証したのが本書である。

すべて実現不可能という結論が下されるのかと思ったら、意外にも、将来の技術革新も考慮すれば実現可能なものが多いという。

たとえば、タイムマシン。アインシュタインの方程式では、時間と空間が絡み合っているので、ブラックホールを通り抜けて過去へと旅することも理論的には可能という。ただし、ブラックホールを通り抜けて、生きて戻ってくることは不可能なようだが……。

SF好きな人も、そうでない人も楽しめるまじめな科学の本である。


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