2012.05.09

▽内定とれない東大生

東大就職研究所『内定とれない東大生 「新」学歴社会の就活ぶっちゃけ話』(扶桑社新書)

本書は、就活で2勝58敗という惨憺たる結果の後に、出版社に就職した東大卒の女性編集者と、4人の就活勝ち組の東大生によって結成された「東大就職研究所」なるチームが、東大生の就活の実態を東大生に聞き取り調査したものである。

就活を終えた東大生を、「ない内定」、「内定長者」、「日系企業離れ」、「東大女子」の四つの角度から分析している。

特に、興味を引くのは、就活に満足している「満足組」と、結果に満足していない「不満組」の比較をしたところ。会社選びに際して、「不満組」が「満足組」と比べてより重視している点として、「知名度」と「給料」があげられている。

《就活に失敗している学生ほど、会社の名前や給料などの表面的なものを求めていると言えるのではないか。》(p.83)

また、「不満組」は「満足組」に比べてエントリー数が多いという。「就活不満組はミーハーで給料重視」という、割と当たり前な結論が出されている。

また、優秀な東大生ほど「日系企業離れ」が進んでいるようで、いろいろと示唆に富む内容になっている。

[目次]
はじめに 「就活戦線2勝58敗」東大卒の女性担当編集者(26歳)より
第1章 東大最強「新」学歴社会の真実
第2章 東大卒「ない内定」その理由
第3章 大手人気企業「内定長者」の素顔
第4章 東大トップ層「日系企業離れ」の本音
第5章 最強「東大女子」の時代はまだか
終章 提言「就活」を再定義する
おわりに 再び「就活戦線2勝58敗」東大卒の女性担当編集者(26歳)より


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