2012.05.30

▽天才 勝新太郎

春日太一『天才 勝新太郎』(文春新書)

俳優そして映画監督としての勝新太郎の天才っぷりをフィーチャーした快作。

黒澤明の『影武者』の主役に起用されたものの降板したエピソードも、これまでは黒澤サイドからの情報が多かったが、本作では勝サイドの視点で描かれていて興味深い。

また紆余曲折を経て復活した『座頭市』で起きたあの事件と、その後の運命も勝の波乱万丈な人生そのものと言っていい。

勝のたどった大映→東宝→テレビ時代劇という軌跡は、勝の人生だでなく、日本の映画界、テレビ界の歴史の一面も浮かび上がらせている。

[参考]▽『仁義なき日本沈没』――東宝VS.東映の戦後サバイバル
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2012/04/post-1c5f.html


|

書評2012年」カテゴリの記事