2012.06.26

▽幸せになる百通りの方法

荻原浩『幸せになる百通りの方法』(文藝春秋)

荻原浩の短編集。

節電を強いられた生活を描く「原発がともす灯の下で」
オレオレ詐欺の「俺だよ、俺。」
ブログと出版をめぐるあれこれを描いた「今日もみんなつながっている。」
お見合いパーティーの「出逢いのジャングル」
リストラを言い出せない男の話「ベンチマン」
歴女に振り回される「歴史がいっぱい」
自己啓発を描いた表題作の「幸せになる百通りの方法」

どれも現実を切り取ろうと試みているものの、そもそも、その現実自体がふわふわとしたとらえどころのないものであるために、ふわふわとした不思議なあじわいを醸し出した短編集になっています。


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