2012.06.19

▽佐木隆三『わたしが出会った殺人者たち』

佐木隆三『わたしが出会った殺人者たち』(新潮社)

すごいタイトルの本ですが……。

これはジャーナリストの佐木隆三が、取材を通して、まさに「出会った殺人者たち」十八人についての印象記をまとめたものです。

いま話題のオウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫については、四女の本『私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか』に記された、三人の娘たちとの接見時に起きた衝撃の事件が紹介されています。

《「父はスエットパンツの中から自分の性器を取り出し、マスターベーションを始めたのです」》(p.173)

この四女や著者の印象では、麻原死刑囚は、「偽痴呆症」の状態とのことです。

[目次]
まえがき
第一章 『復讐するは我にあり』の西口彰
第二章 『曠野へ 死刑囚の手記から』の川辺敏幸
第三章 『千葉大女医殺人事件』の藤田正
第四章 『悪女の涙 逃亡十五年』の福田和子
第五章 『連続幼女誘拐殺人事件』の宮崎勤
第六章 『別府三億円保険金殺人事件』の荒木虎美
第七章 『身分帳』の山川一こと田村明義
第八章 『一〇八号――連続射殺事件』の永山則夫
第九章 『和歌山毒カレー事件』の林真須美
第十章 『オウム真理教事件』の麻原彰晃こと松本智津夫
第十一章 『トビ職仲間と五人殺し』の木村繁治
第十二章 『黒い満月の前夜に』の尊・卑属
第十三章 『中洲美人ママ連続夫殺し』の高橋裕子
第十四章 『奈良女児誘拐殺人事件』の小林薫
第十五章 『深川通り魔殺人事件』の川俣軍司
第十六章 『大阪池田小大量殺人事件』の宅間守
第十七章 『下関駅通り魔殺人事件』の上部康明
第十八章 『偉大なる祖国アメリカ』の安田幸行
あとがき


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