2012.06.24

▽『テイクダウン』――若き天才日本人学者vs超大物ハッカー

下村努xジョン・マーコフ高島俊男『テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈上〉』(近藤純夫訳、徳間書店)

下村努xジョン・マーコフ高島俊男『テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈下〉』(近藤純夫訳、徳間書店)

いわゆる「ハッカーもの」のノンフィクションとしては、古典の部類に入る傑作。

1995年のこと、ケビン・ミトニックという伝説の「ハッカー」――厳密に言えば「クラッカー」――が、コンピューター・セキュリティの専門家のコンピューターに侵入を繰り返した。

この専門家は、下村努という在米日本人で、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩の息子である。

1995年というと、Windows95が発売され、ようやく一般の人がパソコンに触れるようになった頃で、本書で描かれている世界は、やや古めの「コンピューター・ネットワークの世界」ですが、それでも、見えない敵を追い詰めていく、手に汗握るスリリングな展開が楽しめます。

本書は、ケビン・ミトニックを追い詰めていく下村の視点で描かれていますが、ミトニックの視点で描かれた映画『ザ・ハッカー』も公開されています。


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