2012.07.04

▽『絵が語る知らなかった幕末明治のくらし事典』

本田豊『絵が語る知らなかった幕末明治のくらし事典』(遊子館・歴史図像シリーズ)

本書はタイトルどおり、幕末と明治の庶民のくらしぶりを、現存している絵で紹介するもの。思った以上に、描かれた「幕末明治」が多いことに驚かされます。

紹介されているのは、歴史上の有名人から、庶民の衣食住まで多岐にわたります。

かならずしも本書のメイン・テーマではないのでしょうが、印象に残った記述を一つだけ紹介しておきますね。

《江戸時代には、全国どこの藩でも大名は権力があるようでいてなかった。それは実際の政務は家老という官僚が支配していたからである。だから大名が、志村けんが演じるような「バカ殿」であっても政治が動いていったのは、家老とその下の官僚機構がしっかりしていたからである。それは将軍も同じであって。》(p.78)

[目次]
第1章 幕末から明治への探訪
第2章 文明開化の探訪
第3章 新風俗の探訪
第4章 明治政府の施策と社会探訪
第5章 事件・災害の探訪
第6章 都市生活の探訪
第7章 地域・農村の探訪
第8章 教育の探訪
第9章 庶民運動・マス・メディアの探訪
第10章 軍隊と戦争の探訪


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