2012.07.09

▽『チャイナ・ナイン』――中国を動かす9人の男たち

遠藤誉『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』(朝日新聞出版)

中国は「チャイナ・ナイン」と呼ばれる9人の人物の集団指導体制によって支配されている――。

という視点で書かれているのが本書です。amazonの紹介によると、本書の執筆時点(2012年2月)で、先頃、逮捕された薄熙来の更迭を予想していたたそうです。

ところで、日本に流れてくる中国情報というと、いろいろとメディアのバイアスがかかっていることが多いですよね。ところが、英語圏の記事などで情報を得ようとすると、中国人名前の英文表記がわからなかったりします。

ということで、本書で紹介されている「チャイニーズ・ナイン」と、その名前の英語表記を自分用のメモとして、記しておきます。

No.1
胡錦涛(国家主席)
Hu jin-tao

No.2
呉邦国(全人代常務委員会委員長)
Wu Bang-guo

No.3
温家宝(国務院総理=首相)
Wen Jia-bao

No.4
賣慶林(全国政治協商会議主席)
Jia Qing-lin

No.5
李長春(中央精神文明建設指導委員会主任)
Li Chang-chun

No.6
習近平(国家副主席)
Xi Jin-ping

No.7
李克強(国務院副総理=副首相)
Li Ke-qiang

No.8
賀国強(中央規律検査委員会書記)
He Guo-qiang

No.9
周永康(中央政法委員会書記)
Zhou Yong-kang

本書で残念なのは、「~らしい」、「~ようだ」という伝聞調が多いのが気になると言えば気になります。

また、ちょっと驚いたことに、「本書執筆に関しては2011年12月20日頃に2012年1月末の脱稿という形で朝日新聞出版から依頼されたため、十分な推敲ができず、私の勘違いや知識不足が招いたまちがいが多々あるかもしれない。」(p369)とのこと。

それゆえに内容に関して、多少は割り引いて読む必要があるかもしれませんが、それでもとりあえず、中国の人治主義の一端を、かいま見ることができます。

[目次]
序章  権力の構図
第一章 中国を動かす9人の男たち
第二章 次の中国を動かす9人の男たち
第三章 文化体制改革
第四章 政治体制改革
第五章 対日、対外戦略
終章  未完の革命


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