2012.07.12

▽「お手本の国」のウソ――ドイツ、フランス、フィンランド、イギリス、アメリカ、ニュージーランド

『「お手本の国」のウソ』(新潮新書)

明治維新以来、日本は欧米先進国を「お手本」としてキャッチアップを最優先課題として発展してきました。成長期を終えた国家になったいまでも、日本は、あいかわらず、「お手本」とする国を探し求めているような状態です。

本書は、そんな「お手本の国」について、実態はどうなのかをその国に滞在した経験のある(あった)書き手によるレポートです。日本人が思いこんでいるほど、すばらしいわけでもないんだよ、ということがわかります。

中島さおり 「少子化対策」という蜃気楼----フランス
靴家さちこ "世界の教育大国"に「フィンランド・メソッド」はありません----フィンランド
伊藤雅雄 「第三極」にふり回された二大政党制お家元----イギリス
伊万里穂子 私なら絶対に選ばない陪審裁判----アメリカ
内田泉 自然保護大国の「破壊と絶滅」の過去----ニュージーランド
田口理穂 「ヒトラー展」に27万人、ドイツ人と戦争責任----ドイツ
有馬めぐむ 財政危機、それでも食べていける観光立国----ギリシャ

最後のギリシャだけは、本書の趣旨とは反対に、「お手本にしたくない国のウソ」について書かれています。


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