2012.09.16

▽ニートの歩き方――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

pha『ニートの歩き方』(技術評論社)

著者のpha(ファ)さんは、いわゆる「ニート」である。

京都大学を卒業後、いったんは就職したものの、毎日仕事をする生活に嫌気がさして退職し、そのまま上京。それ以来、シェアハウスに、仲間のニートともに暮らしている。

主な収入は、ブログのアフィリエイト、せどり、友人の仕事の手伝い、雑誌などの原稿、メディアの取材の出演料など。さらに、ネットを通じてのカンパや支援物資をもらったりすることもあるという。

こうしたニートの生活に共感するかどうかは、さておいても、インターネットの普及がこうした生活を可能にしているのは言うまでもない。もちろん、昔から仕事もしないでぶらぶらしている大人はいたかもしれないが、しかしphaさんのライフスタイルは、明らかにインターネットによって支えられている。

つまり、ようやくインターネットは、メディアの代替物としてだけでなく、社会インフラとしても機能し始めたということを、本書は示しているのだと思う。

[目次]
はじめに

第1章 ニートのネットワーク―僕がニートになった理由
「ニート=暇」「ニート=孤独」じゃない
僕が仕事を辞めるまで
ネットで得られる三つのもの
ソーシャルネットとゆるいつながり
インターネットの恵みで生きる
ネットでお金をもらった話
ネットで物をもらった話

第2章 ニートの日常風景―コミュニティとゆるい生活
集まってると死ににくい
シェアハウスとニート
猫とニート
世間のルールに背を向けろ
寝たいときは寝たいだけ寝ればいい
だるい
ニートの才能

第3章 ニートの暮らしかた―ネット時代の節約生活法
インターネット
住居について
食生活について
お金の支払い
証明書・保険・年金
仕事について
どうしても困ったら
小銭稼ぎ
ニートのためのブックガイド

第4章 ニートのこれから―社会・人間・インターネット
ニートは自己責任か?
働かざる者食うべからずって言葉が嫌いだ
もし世界が働きアリばかりだったら
ネットワークとオープンソース
ニートの一生

あとがき

Special Thanks to Internet


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