2012.10.28

▽官邸の100時間――検証 福島原発事故

木村英昭『検証 福島原発事故 官邸の一〇〇時間』(岩波書店)

著者は、東日本大震災が発生した当時、朝日新聞の地域報道部に所属していた。その日、たまたま東電の記者会見への出席を命じられたところから、福島原発事故の取材に関わることになった。

福島原発事故の官邸の対応を検証したドキュメントとしては、同じ朝日新聞記者による

▽大鹿靖明『メルトダウン』――福島第一原発事故ドキュメントの決定版
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2012/02/post-b55c.html

があるが、本書では、さまざまな検証委員会による「事故報告書」の結論をも踏まえた上で、改めて検証を行っている。

特に、紙幅を割いているのが、東電は福島原発から撤退しようとしたかどうか、という点。

《この問題は、全員撤退問題ではない。原発放棄事件だ。
東電は原発のコントロールを諦め、放棄しようとしていた――。これが取材を通じて浮かび上がる真実だ。》(p.254)


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