2012.10.20

▽放射能雲の下で何が起きたか――『原発難民』

烏賀陽弘道『原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか』(PHP新書)

《政府や全国紙、キーテレビ局といった東京にいるマスメディア関係者、学者たちは、被曝した住民の心理を読み違えている。サイエンスとしていくら正しいことをいっても、それは親たちの行動基準にはならないのだ。》(p.178)

福島で起きた原発事故は、科学者やマスコミに対して大きな不信を残した。

原発事故が発生してからの住民の避難状況はどのようなものだったのか? そして避難後の生活は? なぜ政府は住民の避難をすみやかに行うことができなかったのか? などについて、現地を何度も訪問して描き出した秀逸なルポ。

[目次]
プロローグ すべては放射能雲の予測ミスから始まった
第1章 福島第一原発が見える町
第2章 絆を引き裂かれた避難者たち
第3章 そのとき南相馬市・飯舘村では
第4章 被曝者も避難者も出さない方法は、確実にあった
おわりに


|

書評2012年」カテゴリの記事