2012.11.04

▽64――警察が隠し続けた失態とは?

横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋)

警察小説の第一人者である横山秀夫の七年ぶりの新刊。原稿用紙なんと1400枚を超える、647ページの大著。

本書の主人公三上は、D県警の広報を担当する元刑事。

タイトルの64(ロクヨン)とは、昭和と平成のはざまに、わずか7日間だけ存在した昭和64年に発生した誘拐事件を意味する符丁である。

そして、いくつものストーリーが複走する中で、64(ロクヨン)にまつわる、警察のある“失態”が浮かび上がってくる――。

最近マスコミを賑わしているあの事件にも、警察の失態があったのではないか、と囁かれています。そうした現実とのシンクロもあって、いっそうおもしろく読むことができました。


|

書評2012年」カテゴリの記事