2013.01.19

▽音楽を絵にする仕事――『ザ・ベストテン』の作り方

三原康博『『ザ・ベストテン』の作り方』(双葉社)

《三原康博は、セットをデザインするうえで「ボケとツッコミ」のような要素を意識していたこと、その「両方が必要」であったことを述懐する。……歌手や楽曲の世界観を空間化して見えるかたちにする際、その世界観に寄り添った“順接するデザイン”だけでなく、あえて対立する“逆接するデザイン”を採用することで、他の音楽番組や映像表現では見られない、『ザ・ベストテン』に独自の「音楽を見る」空間を創出し、その体験を視聴者へ提供していたのである。》(p.247)

本書は、1978年から1989年までTBSで放映された音楽番組『ザ・ベストテン』の、そのセットをデザインした三原康博に、当時を振り返ってもらうという企画である。

実際に放映されたセットの写真や、そのもとになったデザイン画・模型の写真とともに演出意図が語られている。記憶に残ってるデザインも多々あり、なかなか見応え、読み応えのある一冊である。


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