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2013年3月

2013.03.27

▽仮出所なう。

堀江貴文『刑務所なう。』(文藝春秋)

本日、仮出所となったホリエモンこと堀江貴文。

いまの自民党政権の高い支持率と株式市場の活況という政治・経済状況は、ライブドアが強制捜査を受けた時期(2006年1月)ときわめてよく似ています。

なんだかタイムマシンで、あの時代に引き戻されたような感じがします。

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2013.03.25

▽ローカル線で行こう

真保裕一『ローカル線で行こう』(講談社)

《廃線間際の赤字ローカル線。
故郷(ふるさと)の未来を託されたのは、
たったひとりの新幹線アテンダント――》(帯より)

赤字ローカル線の実態がよく描かれていて、読み物としても、痛快でした。

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2013.03.24

▽社会調査法vs疫学・生物統計学――『統計学が最強の学問である』

西内啓『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)

やや、煽り気味のタイトルなので、お手軽なハウツー本のような印象を持つが、内容はいたってまじめで、統計学の基本事項を学ぶことができる。

本書の主眼は、統計の技術的な手法を伝授するためのものではなく、統計学の歴史的な成り立ちや、さまざまな統計手法の解説を行う点にある。

とくに、統計的手法を使うさまざまな学問において、その使い方の違いが原因となる対立も生じているという。

《疫学者や生物統計家は、「ランダムサンプリングによる正確な推定値」よりも、「ランダム化による妥当な判断を大事にする。そしてたまに社会調査を中心とした統計を教育された者(あるいは単に聞きかじった者)から「ランダムサンプリングでないからこの結果は信用ならない」という批判をもらうと、終わりのない論争に突入する。……両者のうちどちらが正しいか、と言われれば、それは単に学問的な視座の違いによるというだけの話であり、状況によって適した考え方はどちらなのかきちんと考えられることが重要なのである。》(pp.211-213)

[目次]
第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか?
 統計リテラシーのない者がカモられる時代がやってきた
 統計学は最善最速の正解を出す
 すべての学問は統計学のもとに
 ITと統計学の素晴らしき結婚

第2章 サンプリングが情報コストを激減させる
 統計家が見たビッグデータ狂想曲
 部分が全体に勝る時
 1%の精度に数千万円をかけるべきか?

第3章 誤差と因果関係が統計学のキモである
 ナイチンゲール的統計の限界
 世間にあふれる因果関係を考えない統計解析
 「60億円儲かる裏ワザ」のレポート
 p値5%以下を目指せ!
 そもそも、どんなデータを解析すべきか?
 「因果関係の向き」という大問題

第4章 「ランダム化」という最強の武器
 ミルクが先か、紅茶が先か
 ランダム化比較実験が社会科学を可能にした
 「ミシンを2台買ったら1割引き」で売上は上がるのか?
 ランダム化の3つの限界

第5章 ランダム化ができなかったらどうするか?
 疫学の進歩が証明したタバコのリスク
 「平凡への回帰」を分析する回帰分析
 天才フィッシャーのもう1つの偉業
 統計学の理解が劇的に進む1枚の表
 重回帰分析とロジスティック回帰
 統計学者が極めた因果の推論

第6章 統計家たちの仁義なき戦い
 社会調査法vs疫学・生物統計学
 「IQ」を生み出した心理統計学
 マーケティングの現場で生まれたデータマイニング
 言葉を分析するテキストマイニング
 「演繹」の計量経済学と「帰納」の統計学
 ベイズ派と頻度論派の確率をめぐる対立

終 章 巨人の肩に立つ方法
 「最善の答え」を探せ
 エビデンスを探してみよう

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2013.03.15

▽不適材不適所の記録――『カウントダウン・メルトダウン』

船橋洋一『カウントダウン・メルトダウン 上』(文藝春秋)

船橋洋一『カウントダウン・メルトダウン 下』(文藝春秋)

福島原発の事故を扱ったノンフィクションも、これまでにいくつか出版されており、本書も、その一冊。

内容的にも類書とかぶる部分も多く、特段、本書によって新事実が掘り起こされた、というわけではない。

しかし、福島原発事故に対処した政治家や役人の胸の内を多く引き出しており、官邸を中心とした人間模様が克明に描かれている。

思わず、不適材不適所というフレーズが浮かんでしまった。

[上 目次]
全交流電源喪失
保安院検査官はなぜ逃げたか
原子力緊急事態宣言
ベント
1号機水素爆発
住民避難
危機の霧
3号機水素爆発
運命の日
対策統合本部
自衛隊という「最後の砦」
放水

[下 目次]
トモダチ作戦
海軍vs国務省
ヨコスカ・ショック
ホソノ・プロセス
最悪のシナリオ
キリン登場
SPEEDIは動いているか
飯舘村異変
計画的避難区域
落城一日
神の御加護

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2013.03.14

▽『兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦』

杉山隆男『兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦』(新潮社)

《携帯はもとより、その後もメール、ツイッターと、人と人がつながる方法はここ十年ほどのうちに飛躍的に増え、蜘蛛の巣ように細かく張りめぐらされた情報のネットワークの中を虚実とりまぜたさまざまな話が日々飛び交っているというのに、いまも昔も自衛隊員は、行ったのかどうかさえ、もっとも大切な人にわからないように行ってしまうのだ。》(p.183)

杉山隆男の「兵士に聞け」シリーズの最新作で、東日本大震災と福島原発事故に関わった「兵士」たちを取り上げている。

自衛隊にとっても、史上最大の「実戦」だったこともあり、これまで以上にリアルかつ重い内容となっている。

[目次]
第1部 千年に一度の日
 水の壁
 別名なくば
 救出
 最後の奉公
 白いリボン
 長く重たい一日

第2部 七十二時間
 戦場
 「ご遺体」
 落涙
 母である自衛官

第3部 原発対処部隊
 正しくこわがった男たち
 偵察用防護衣
 海水投下
 四千八百リットル

エピローグ
 日記

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2013.03.12

▽『金融緩和で日本は破綻する』

野口悠紀雄『金融緩和で日本は破綻する』(ダイヤモンド社)

《現在の状況が進み、日銀の国債購入が進んでいった場合に何が起こるかは、誰にも予測できない。これは海図なき航海だ。海図がないのは、日銀だけでない。日本経済全体が、大きなリスクを抱えるに至っている。》(p.106)

[目次]
はじめに

第1章 金融政策はどう行なわれるか

1 「マネー」とは何か
現代の経済では預金が「マネー」/「マネーストック」とは/「マネタリーベース」とは

2 金融政策で経済活動をコントロールできるか?
マネタリーベースの操作/信用創造によって預金が増える/金融政策が実体経済を動かすメカニズム/実際には、金融政策は経済活動に影響を与えなかった

3 「ヘリコプターマネー」をめぐる誤解
日銀はヘリコプターから紙幣をばら撒けない/ヘリコプターマネー作戦は、日銀券増刷なしで実行できる/ヘリコプターマネー作戦が機能しない場合もある

4 日本の金融政策の変遷
公定歩合操作から公開市場操作へ/ゼロ金利政策/量的緩和政策/リーマンショック後の金融政策

5 基金創設による国債購入
資産買入基金の創設/新しい金融政策が必要になった理由は、国債発行の急増/強まる金融緩和への圧力/日銀の国債購入で、財政問題は解決するか?

【補論1】マネーストックのいくつかの定義
【補論2】「マネー」「通貨」「貨幣」は同じものか?
【補論3】信用創造のメカニズム
【補論4】さまざまな操作によるマネタリーベースとマネーストックの変化

第2章 効果がなかった量的緩和

1 マネーストックもGDPも増えず、物価も上昇せず
マネタリーベースは増えたが、マネーストックは増えず/マネーストックを政策で動かせない/日本の状況は、「流動性トラップ」とは違う

2 インフレターゲット論者も「量的緩和は効果なし」
「日本の量的緩和策は効果がなかった」/日本で量的緩和が効果がなかったことをクルーグマンも認める/クルーグマンの動態的流動性トラップ論/クルーグマンの提言は、実際的な政策とはなりえない

第3章 大規模為替介入と円安バブル

1 2003年の大規模介入で円安に
開放経済での金融政策は、為替レートを変化させる/日米金利差と円ドルレートの強い相関/35兆円超の大規模介入/量的緩和は、円安を通じて実体経済に影響を与えた/量的緩和の本当の目的は何だったのか?

2 不胎化か非不胎化か?
「不胎化」介入、「非不胎化」介入とは/大規模介入のファイナンス⑴ 日銀/大規模介入のファイナンス⑵ 銀行:短期国債と日銀当座預金の増

3 円安が進行し、輸入物価が上昇
量的緩和は輸入物価を引き上げた/消費者物価の変動は、輸入物価の変動の20分の1程度/2%の物価目標は到底実現できない

第4章 日銀による財政赤字のファイナンス

1 金融緩和の真の目的は国債購入
物価目標は「目くらまし」/量的緩和による国債残高の変化/新規国債発行が30兆円を超えると日銀が購入

2 基金方式で本格的な国債購入に乗り出す
2010年から再び国債購入/日銀券ルールからの逸脱は重要な問題か?/国債購入をいくらでも増やせるか?

3 長期金利の低下と「時間軸効果」
長期金利が異常に低下した/時間軸効果:緩和継続はなぜ長期金利を押し下げるか/日本の量的緩和はイールドカーブを押し下げた/「時間軸効果」は、中間目標にすぎない/長期金利低下は、国債購入の直接の結果

4 財政規律の弛緩は深刻
日銀の国債購入を評価する基準/財政規律を維持できるか/「貨幣化」によって財政規律は弛緩する

第5章 金融緩和でデフレ脱却はできない

1 新興国工業化が物価下落の原因
工業製品価格が下落し、サービス価格は上昇/テレビやカメラなどの顕著な価格低下/消費者物価は、需要の急減で上昇し、需要の急増で下落した

2 政府の料金政策がサービス価格低下の原因
2009年以降、サービス価格が低下/高校無償化は、サービス価格動向に大きな影響/公営家賃、運輸通信、医療福祉も大きく影響

3 常識的デフレ論の誤り
二部門を区別する必要がある/新興国工業化の影響⑴ 工業製品価格の下落と製造業利益率の低下/新興国工業化の影響⑵ 雇用が製造業からサービス産業へ/「デフレからの脱却」でなく、「所得低下からの脱却」が必要

4 アメリカがデフレに落ち込まないのはなぜか?
新興国原因論に対してなされる反論/アメリカの物価上昇は、サービスとエネルギーによる/アメリカのサービス価格上昇の原因は家賃

5 インフレターゲットの目的は物価抑制
各国のインフレターゲット/ルールか裁量か

第6章 世界を混乱させるアメリカ金融緩和QE

1 量的緩和策QE1で雇用は増えず
2008年金融危機で公的資金注入/QE1(量的緩和第一弾)でMBSの価格崩壊を防止/金融機関は回復したが、雇用は改善せず

2 QE2も実体経済に影響なし
QE2(量的緩和第二弾)で国債利回りは上昇/QE1もQE2もマネーストックを増加させず/QE2もアメリカ実体経済に影響を与えず/量的緩和の効果は、金融資産の価格下支え/新興国バブルは生じなかった

3 何のためのQE3? 
QE3は何の効果もなく、世界経済を混乱させる/アメリカの企業利益は伸びている/アメリカで伸びないのは賃金所得/政策手段割り当ての誤り

第7章 金融緩和のエンドレスゲームに突入する世界

1 金融緩和は為替レートに影響
QEは実体経済には影響しなかった/QEは為替レートに影響

2 アメリカQEがユーロ危機の原因
国際的な資金の流れの変化を三期に分けて考える/金融危機でアメリカから流出した資金は、南欧国債に回った/原油、金、新興国株式にも資金が回った/QE2がソブリン危機の引き金を引いた/金利変化は原因でもあり結果でもある

3 金融緩和のエンドレスゲームに突入する世界
2012年9月、日米欧が金融緩和/金融緩和と為替レート減価のエンドレスゲーム

第8章 金利高騰は大問題

1 不安定化する国債市場
国債バブルと札割れ/外国人保有比率の上昇/銀行収益の4分の1が国債売却益

2 国債バブル崩壊なら銀行に巨額損失
1%の金利上昇で、大手行に3.5兆円の損失/国債バブル崩壊で、金融機関の純利益が吹き飛ぶ/大手行はなぜ残存期間の短縮化を図っているか

3 金利高騰で財政破綻するか?
財政放漫化は不可逆過程/日本はイタリアと同じ道を歩む?/金利上昇による財政破綻はあるか?/重要なのは単年度収支でなく債務の「残高」

【補論】デュレーションを用いた利回りの変化と価格変化の計算

第9章 財政赤字と金融緩和で国家は破綻する

1 国家は破綻する──ラインハートとロゴフの警告
国家破綻はよくあること/金融危機は通貨安とインフレをもたらす/負債のスーパーサイクルからエンドゲームへ/民間の負債が増え、それが政府の負債になったのはなぜか/インフレは不可避か?/日本は押しつぶされた虫か?

2 日銀引き受け国債発行はインフレをもたらす
日銀引き受けのメカニズム/政府は無限の財源を獲得し、インフレが起きる/家計が「インフレ税」の負担を負う/政府紙幣は日銀引き受け国債と同じ/歴史的に見ると、財政赤字はインフレを起こす/復金債の日銀引き受けが招いたインフレーション/金融緩和は国際的な資本移動を引き起こす/インフレが起きるのは財政支出がなされるから

3 海図なき航海に出る日本経済
強まる金融緩和要求/財政規律はさらに弛緩する/恐ろしいのは、資本逃避による急激な円安とインフレ

【補論】国債日銀引き受けのメカニズム

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2013.03.10

▽大鹿靖明『メルトダウン』文庫版――福島第一原発事故ドキュメントの増補・改訂版

大鹿靖明『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』(講談社文庫)

2012年2月に刊行された大鹿靖明の『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』を増補・改訂した文庫版が改めて発売された。

文庫版では、東電の再建スキーム、日本各地の原発再稼働、電力自由化の背後にうごめく経産省の影が、より克明に描かれている。

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▽パナソニック・ショック

立石泰則『パナソニック・ショック』(文藝春秋)

《その後も技術系のOBに話を聞いたが、象徴的だったのは「これ(特別ライフプラン)が、松下の技術に止めを刺すことになるだろう」という見方をする人が少なくなかったことである。》(p.172)

現在も苦境に陥っているパナソニック――。

その転落の元凶はなにかを探るために、松下電器工業の繁栄から、パナソニックの転落までを、通史的に描いたものである。

「松下の技術に止めを刺すことになる」と指摘された「特別ライフプラン」とは、2001年に松下本社やグループ企業4社を対象にした早期退職制度で、実に1万3000人もの応募があったという。

その後も、プラズマテレビへの過大投資など、パナソニックの迷走は続き、現在にいたる。再生の手がかりはいまで見えてこない。

[目次]
第1章 私と松下幸之助
第2章 幸之助と松下電器
第3章 中興の祖山下俊彦
第4章 戦略的な経営
第5章 創業者なき経営
第6章 破壊の時代
第7章 パナソニック再建のために

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2013.03.09

▽『10・8』――巨人VS.中日 史上最高の決戦

鷲田康『10・8 巨人VS.中日 史上最高の決戦』(文藝春秋)

「10・8」――。

中日ファンならば身悶えしながら思い出すあの日――。

中日と巨人が同率で首位を迎えた1994年10月8日、セ・リーグ優勝は、この日の最終戦の勝者のものとなる。

プロ野球中継史上の最高視聴率48.8%(平均)を記録したほど、日本中の関心は高かった。

この死闘を戦った中日と巨人の選手のインタビューをもとに、試合を再構成した秀逸なノンフィクションである。

おぼろげな試合の記憶が、もう一度鮮明になるだけでなく、さまざまな「なぜ」も解き明かされていく――。

[目次]
序章 国民的行事の前夜
1回  長嶋茂雄の伝説
2回  落合博満の覚悟
3回  今中慎二の動揺
4回  高木守道の決断
5回  松井秀喜の原点
6回  斎藤雅樹の意地
7回  桑田真澄の落涙
8回  立浪和義の悔恨
9回  長嶋茂雄の約束
終章 「10・8」後の人生

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2013.03.08

▽政府はこうして国民を騙す

長谷川幸洋『政府はこうして国民を騙す』(現代ビジネスブック)

本書は、ジャーナリストの長谷川幸洋が、2011年から2012年にかけて「現代ビジネス」に連載した時事コラムを再構成したもの。

2011年3月の福島原発事故から、2012年12月の安倍政権樹立までのトピックが取り上げられており、もっぱらその視線は民主党政権を裏から操ってきた官僚機構に向けられている。

[目次]
第1章 情報操作は日常的に行われている
1 資源エネルギー庁長官が「オフレコ」で漏らした本音
2 「オフレコ破り」と抗議してきた経産省の「脅しの手口」
3 今度は東京新聞記者を「出入り禁止」に! 呆れ果てる経産省の「醜態」
4 取材から逃げ回る経産省広報と本当のことを書かない記者
5 事実を隠蔽する経産官僚の体質は「原発問題」と同根である
6 辞任した鉢呂経産大臣の「放射能失言」を検証する
7 「指揮権発動」の背景には何があったのか 小川敏夫前法相を直撃
8「陸山怪事件でっち上げ捜査報告書」を書いたのは本当は誰なのか
7 「捜査報告書問題」のデタラメ処分にみる法務・検察の深い闇

第2章 政府は平気で嘘をつく
1 経産省幹部が封印した幻の「東京電力解体案」
2 東電の資産査定を経産官僚に仕切らせていいのか
3 賠償負担を国民につけ回す「東電リストラ策」の大いなるまやかし
4 お手盛りの「東電救済」 政府はここまでやる
5 国民には増税を押しつけ、東電は税金で支援。これを許していいのか
6 資金返済に125年! 国民を馬鹿にした政府の「東電救済策」
7 不真面目極まりない枝野経産相の国会答弁
8 「東電国有化」のウラで何が画策されているか
9 原子力ムラの「言い分」を鵜呑みにしてはいけない
10 大飯原発再稼働 政治と官僚の迷走ここに極まれり
11 様変わりした抗議行動 反原発集会で感じた新しい動き
12 野田政権が決めた「原発ゼロ」方針は国民を欺く情報操作である
13 東電のギブアップ宣言

第3章 迷走する政治、思考停止したメディア、跋扈する官僚
1 いい加減、財務省べったりの「予算案報道」はやめたらどうか
2 増税まっしぐら! 財務省の「メディア圧力」
3 日銀のインフレ目標導入でメディアの無知が露呈した
4 官僚たちがやりたい放題! 野田政権野田政権「日本再生戦略」には幻滅した
5 増税に賛成したメディアは自らの不明を恥じるべきだ
6 もはや用済みの野田首相が財務省にポイ捨てされる日
7 年内解散を的中させた私の思考法を公開する
8 安倍自民党総裁の発言を歪めたメディアの大罪

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2013.03.07

▽「祝井十吾」の事件簿――大阪府警暴力団担当刑事

森功『大阪府警暴力団担当刑事 「祝井十吾」の事件簿』(講談社)

本書は、ジャーナリストの森功が、複数の大阪府警暴力団担当刑事から得た証言をもとに、大阪で起きた、あんな事件や、こんな事件の真相を描いたものである。

「祝井十吾」とは、大阪で活躍する刑事たちを総称した仮名である。

[目次]
プロローグ

第一章 島田紳助引退の舞台裏
・本気のガサ入れ現場
・記者会見の嘘
・全否定からの方向転換
・どっぷり浸かった渡辺二郎
・メールを流出させた狙い
・黒い交際の原点

第二章 新山口組壊滅作戦
・ナンバーツー逮捕の波紋
・被害者の告白
・懐に忍ばせた拳銃
・謎のヒットマン部隊
・“ボディガード兼闇の始末人”

第三章 吉本興業の深い闇
・還暦パーティに集まった面々
・神戸芸能社の役割
・“田岡七人衆”だった吉本興業会長
・女太閤の血を引く林マサ
・カウスとたけしのスポンサー
・中田カウス騒動の真相
・紳助引退との因果関係

第四章 漆黒のボクシング興行史
・ 相撲部屋と同じシステム
・「売り興行」と「手打ち興行」
・「ほら、切符来たよ」
・亀田家トラブルの深層
・借金した相手は山口組大幹部
・暴力団が観戦した理由
・東京ドームこけら落としの舞台裏
・山口組だらけのリングサイド

第五章 ヤクザと銀行
・“汚れ役”が語る脱税の手口
・マネロンに使われる無記名口座
・同和と銀行
・幽霊相手の転貸融資
・事件化できたヒント
・捜査の幕引き
・セコムの株取引

第六章 梁山泊事件
・島田紳助の株取引
・ベンチャー起業家と裏社会の交差点
・投資指南役は京大ゼミ研究員
・黒いスリーショット写真の意味
・豊臣春國の告白
・知られざる裏のネットワーク

第七章 ヤクザの懐
・保釈金の帯封を洗え
・裏ネットワーク解明のヒント
・武闘派の経済ヤクザ
・空港開発の莫大な利益
・大幹部で年収六百万円
・六代目体制固めの影響

第八章 捜査刑事の落とし穴
・猫の死骸捜査
・取調室の録音
・ベテラン刑事の取り調べ術
・不良警官

終章 山口組捜査の行方
・論告求刑の筋書き
・マル暴刑事の疑問
・点と線の捜査
・懲りない面々

エピローグ

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