2013.03.10

▽パナソニック・ショック

立石泰則『パナソニック・ショック』(文藝春秋)

《その後も技術系のOBに話を聞いたが、象徴的だったのは「これ(特別ライフプラン)が、松下の技術に止めを刺すことになるだろう」という見方をする人が少なくなかったことである。》(p.172)

現在も苦境に陥っているパナソニック――。

その転落の元凶はなにかを探るために、松下電器工業の繁栄から、パナソニックの転落までを、通史的に描いたものである。

「松下の技術に止めを刺すことになる」と指摘された「特別ライフプラン」とは、2001年に松下本社やグループ企業4社を対象にした早期退職制度で、実に1万3000人もの応募があったという。

その後も、プラズマテレビへの過大投資など、パナソニックの迷走は続き、現在にいたる。再生の手がかりはいまで見えてこない。

[目次]
第1章 私と松下幸之助
第2章 幸之助と松下電器
第3章 中興の祖山下俊彦
第4章 戦略的な経営
第5章 創業者なき経営
第6章 破壊の時代
第7章 パナソニック再建のために


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