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2013年7月

2013.07.25

▽いびつな絆――『関東連合の真実』

工藤明男『いびつな絆 関東連合の真実』(宝島社)

さまざまな事件でマスコミをさわがせる「関東連合」。その関東連合の元幹部が、組織の実態を明かす手記が本書である。

インターネットの世界でも関東連合に関する逸話は、虚実とりまぜ氾濫している。

ペンネームの「工藤明男」は、巨大掲示板2ちゃんねるに、関東連合の幹部の名前としてしばしば書き込まれる「工藤明生」をもじったものという。著者によると、「工藤明生」なる幹部は存在しないという。

2ちゃんねるに書き込まれた情報をもとに、警視庁が関東連合の間違った組織図を作成したこともあったという。著者の感触では、

《名前や所属団体などの肩書きは、半分が事実だが、関東連合に関係していると言われる事件のエピソードや情報は、その半分以上が妄想という印象だ。》(p.178)

[目次]
第1章 六本木クラブ襲撃事件
第2章 歓楽街のギャングスター
第3章 ビッグマネー
第4章 朝青龍、海老蔵―六本木・西麻布コネクション
第5章 いびつな絆
第6章 東京アウトレイジ

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2013.07.09

▽『ウルトラマンが泣いている』――円谷プロの失敗

円谷英明『ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗』(講談社現代新書)

ウルトラマンをつくった円谷プロの盛衰をつづったもの。

著者の円谷英明は、ウルトラマンの生みの親である円谷英二の孫であり、円谷プロの六代目社長を2004年から一年間だけつとめた。

現在の円谷プロからは、紆余曲折を経て、パチンコメーカーのフィールズ傘下にあり、経営陣から円谷一族は一掃されている。

キャラクタービジネスとしてのガンダムや仮面ライダーが、時代の風雪に耐えながらも生き残ってるのに対し、ウルトラマンの失敗はその反面教師ともいえる。

いろいろな面で示唆に富む一冊といえる。

[参考]
▽タイのウルトラマンの憂鬱
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2009/01/post-f92c.html
▽ユリイカ総特集『平成仮面ライダー』
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/book/2012/08/post-0fe4.html

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