2013.08.23

▽『現代オカルトの根源』――霊性進化論の光と闇

大田俊寛『現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇』(ちくま新書)

《この世は不可視の存在によって支配されているとするオカルティズムの発想は、楽観的な姿勢としては、人類は卓越したマスターたちに導かれることによって精神向上を果たすことができるという進歩主義を生み出し、悲観的な姿勢としては、人類は悪しき勢力によって密かに利用・搾取されているという陰謀論を生み出す。》(p.160)

本書は、ヨーロッパ、米英、そして、日本におけるオカルティズムの諸相を通覧する。それぞれのオカルティズムの、おおざっぱな性格や歴史的な経緯はわかるものの、紙幅の関係もあって、記述はやや物足りない。

[目次]
はじめに

第1章 神智学の展開
 神智学の秘密教義―ブラヴァツキー夫人
 大師のハイアラーキー―チャールズ・リードビーター
 キリストとアーリマンの相克―ルドルフ・シュタイナー
 神人としてのアーリア人種―アリオゾフィ

第2章 米英のポップ・オカルティズム
 輪廻転生と超古代史―エドガー・ケイシー 
 UFOと宇宙の哲学―ジョージ・アダムスキー
 マヤ暦が示す二〇一二年の終末―ホゼ・アグエイアス
 爬虫類人陰謀論―デーヴィッド・アイク

第3章 日本の新宗教
 日本シャンバラ化計画―オウム真理教
 九次元霊エル・カンターレの降臨―幸福の科学

おわりに 239
主要参考資料一覧 246


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