2013.12.02

▽『家族喰い』――尼崎連続変死事件の真相

小野一光『家族喰い――尼崎連続変死事件の真相』(太田出版)

兵庫県尼崎市で発生した連続変死事件を追ったルポである。

この事件は、2012年10月にマスコミで大々的に取り上げられるようになったものの、本書によると、その一年前から一部のマスコミは大がかりな取材班をつくって裁判などをフォローしていたという。

2012年9月になって、一味の一人が自供をしたことから事件の全貌が明らかになったものの、11月に主犯が留置場で自殺(?)したことから、事件の謎はなんら解明されないままになってしまった。

本書では、報道された事実についての検証や新事実の発掘も多かったが、それでもなお多くの謎は残されたままである。

[目次]
プロローグ
第一章 角田美代子と裏稼業
第二章 グリコ森永事件との奇妙なつながり
第三章 親の愛に飢えた少女
第四章 非公然売春地帯への紹介者
第五章 最初の家族乗っ取り
第六章 警察の怠慢
第七章 美代子の暴力装置
第八章 被害者と加害者の父
第九章 谷本家の悲劇
第十章 自由への逃走、追跡後の悲劇
第十一章 崩れる大人たち
第十二章 さまようファミリー
エピローグ


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