2014.09.21

▽福島の真実――『美味しんぼ』110巻

雁屋哲、花咲アキラ『美味しんぼ』110巻(小学館)

漫画『美味しんぼ』の登場人物たちが、2011年11月、2012年5月、同6月と三回にわたって、原発事故で放射性物資がばらまかれた福島県の各地を、取材した記録である。

今年の5月に話題を集めた「被爆と鼻血」のくだりは、本書には、収録されていませんが。

山岡士郎の東西新聞社と、海原雄山の帝都新聞社による共同取材というかたちで、福島市渡利地区、相馬市松川浦漁港、いわき市薄磯、会津の喜多方市、相馬原釜、喜多方市山都町、飯館村、南相馬市小高区、二本松市、伊達市、矢吹町などを訪れ、放射線量を測定し、地元の人の声を聞き、さらに、郷土料理を味わうという構成となっている。

漫画としての誇張はあるとは言え、腰を据えた取材の結果であり、十分に「福島の真実」を伝えられる立派なルポルタージュと言うことができます。


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