2014.09.07

▽『ナタリーってこうなってたのか』

大山卓也『ナタリーってこうなってたのか』(双葉社)

ナタリーというポップカルチャーのニュースサイトがあります。
http://natalie.mu/

最近、KDDIの傘下に入りました。
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2014/08/22/603.html

その創設者が運営コンセプトなどを語ったのが、本書です。

ただ、書籍としてまとめられる前に、その他のネットニュースや対談、講演などで紹介されてきたエピソードも多く、本書から、あまり追加情報が得られるわけではありませんが……。

ナタリーの注目すべき点は、その網羅性の高さ。本書からではないのですが、

東京編集キュレーターズ
http://tokyo-edit.net/archives/31069454.html

より、少し引用すると

《実際にはどこにも肩入れしてない。ただ数をたくさん出してるだけなんです。
他のニュースサイトが1日10本から15本記事を出すところ、いまナタリーは
1日50本出してる。そうすると人は自分の好きなことしか目に入らないから、
「ああ、このサイトは自分の好きなジャンルを手厚くやってくれてる、味方なんだ」
っていうふうに幻想を持ってくれるの。》

[目次]
[プロローグ]不思議なサイトになったもんだ
[第1章]ナタリー前夜
ファンだから「もっと知りたい」
とにかく意識は低かった
「批評をしない」音楽サイト
「誰もやっていないなら自分がやるしかない」
「♪ピロリン」で決まった名前
一瞬で生まれた「ナタリー信子」

[第2章]とにかくコツコツやってきた
給料8万円の代表取締役
「ファン目線」が受け入れられた
ポップカルチャーの連峰を目指して
おやつナタリーの顛末
ずっとじわじわ続いている

[第3章]ナタリーがナタリーである理由
ナタリーがナタリーである理由
読者を信じるということ
無色透明でありたい
ナタリーに「載っているべきこと」
みっともないことはしたくない
基礎体力の大切さ
戦争の終わりを告げるニュースキャスター
過剰さを求める理由

[第4章]「やりたいこと」より「やるべきこと」
自分が読みたいインタビュー
「自分」がないのが自分らしい
ぬるいものはダサい
永遠に足りない
ウェブだからこそできること
ドヤ顔だけは見せたくない

[第5章]これからのナタリー
早すぎたチャレンジの数々
「新しさ」の次の価値
自分で見つけることの楽しさ
せっかくだから見てほしい

[特別対談]大山卓也ってこうなってたのか
津田大介×唐木 元


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