2014.11.06

▽『アラバマ物語』を紡いだ作家

チャールズ・J・シールズ『「アラバマ物語」を紡いだ作家』(野沢佳織訳、柏書房)

『アラバマ物語』という古典的名作があります。原題は、"To Kill a Mockingbird"(モノマネ鳥を殺すこと)で、グレゴリー・ペック主演の映画にもなりました。

『アラバマ物語』の作者はハーパー・リーという女性ですが、実は、意外な人物とつながりがありました。

それは、ノンフィクション作家として知られるトルーマン・カポーティーです。この二人は、実は、幼なじみで、『アラバマ物語』に登場するディルは、カポーティーがモデルと言われています。

また、カポーティーの名を知らしめることになった『冷血』は、リーが綿密な取材を行い、多大な貢献を果たしたそうです。

しかし――。

二人の関係は思わぬ方向へとこじれていきます。

ハーパー・リーは、生涯に『アラバマ物語』しか残していないために、作家としては、あまり関心が持たれていなかったのですが、意外な人生を送っていたことがわかる重厚な伝記です。


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