2014.11.11

▽なぜローカル経済から日本は甦るのか

富山和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(筑摩書房)

《この二十年ほどの経済政策の論争は、新自由主義に行くか、社会民主主義に行くかというわかりやすい二項対立だった。それぞれ言い分はある。それぞれのロジックは一部有効で、一部有効ではなかった。どちらのイデオロギーに寄っても政策は行き詰まり、イデオロギーの議論によって明確な解は生まれなかった。その状況を見るにつけ、私はイデオロギーによる二項対立に違和感を覚えるようになった。》(p.36)

こうした問題意識から、著者は、グローバルに活動するG型経済と、日本国内だけで活動するL型経済とに分けて、それぞれの経済圏に応じた適切な政策をとるべきだ、と主張する。

細かい部分には異論を抱く読者もいるだろうが、大筋では頷ける意見である。

[目次]
第1章 グローバル(G)とローカル(L)という二つの世界
第2章 グローバル経済圏で勝ち抜くために
第3章 ローカル経済圏のリアル
第4章 ローカル経済圏は穏やかな退出と集約化で寡占的安定へ
第5章 集約の先にあるローカル経済圏のあるべき姿
第6章 GとLの成長戦略で日本の経済・賃金・雇用は再生する


|

書評」カテゴリの記事