2014.11.08

▽『書店不屈宣言』

田口久美子『書店不屈宣言:わたしたちはへこたれない』(筑摩書房)

もはや毎年の恒例行事となった「村上春樹ノーベル賞とるんじゃね?」騒ぎの時に、書店側のバタバタぶりを描いていたこともあり、ちょっとした注目を集めたのが本書である。

これは、同じ著者の『書店繁盛記』(ポプラ文庫)と

『書店風雲録』(ちくま文庫)の続刊である。

書店員への取材を通して、書店員の暮らしぶりや考えていることを浮かび上がらせる手法で、出版業界のおかれている状況も描き出している。

最近の読書事情の電子書籍に関わる部分をちょっとだけ箇条書きすると、

・電子書籍は紙の20%くらいで落ち着くのでは無いか
・読み捨ては、新古書かレンタルだったが、これからは電子に
・とって置きたい本は紙だろう
・最近は研究者も本を読まない
・理系の研究者は専門誌しか読まない
・ネットにアップされる論文のフォローで必死
・データ類は紙よりもネット検索が優位に

というような状況のようです。

[目次]
“こうなりたい私”なんですよ―ノーベル賞と文芸書
言葉には力の序列がある―「国語・日本語学」の棚から
書店人生は「雑誌」で始まった―雑誌売場の今昔
ネコ日和
私はこの業界で生きていきます―コミック・ライトノベルの置き方
田口さん、『女子会』よく売れていますよ―人文書と「女子」書店員
子どもをバカにしちゃいけません―児童書という希望
池袋とどう違うの?―書店再編とシステム
マリコとトラジャ
『本』と『売れる本』―ネット書店その他
電子書籍はどこまできたのか


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