2015.05.23

▽『オフ・ザ・マップ』――世界から隔絶された場所

アラステア・ボネット『オフ・ザ・マップ 世界から隔絶された場所』(夏目大訳、イースト・プレス)

本書は、英ニューカッスル大学地理社会学教授であるアラステア・ボネットが、世界中の「隔絶された場所」について書いたものである。

ある場所が周囲から隔絶されてしまう理由は、さまざまだ。地図に載っていない場所、国と国の狭間の場所、あるいは飛び地や未承認国家などなど。なるほどなるほど、と読むことができる。

写真がないことが少し本書の価値を下げているかもしれないが……。

また、「廃墟と化した場所」として、チェルノブイリのゴーストタウン「プリピャチ」も紹介されているものの……。

原著は2014年に出版されているが、2011年の原発事故以降、人が住めなくなっている(おそらく半永久的に)福島県双葉郡が本書に含まれていないのはなぜ? と思わざるを得ない。


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