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2009.10.06

ヴイストンがATOM搭載の二足歩行ロボット『ロボビー・PC』発売

ヴイストンは、小型ボードPC(インテル製プロセッサーATOM Z530 1.6GHz搭載)を内蔵した二足歩行ロボット『ロボビー・PC(Robovie-PC)』を発表した。受注生産で価格は39万9000円。ロボット以外の用途も含めて、研究者向けに年間50台の販売をめざしている。

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 小型ボードPCには、通常のパソコンとほぼ同じインターフェースが搭載されているため、ディスプレイやマウス、キーボードを接続して、通常のパソコンとして使用することもできる。無線LANにより、他のパソコンと通信も行える。小型ボードPC単体の発売も予定しているという。

 ロボビー・PCは サイズが高さ390×幅225×奥行き115mm。重量はバッテリー込みで約2.2kg。関節自由度は、脚6軸×2、腕 3軸×2、頭部2軸の計20自由度。センサー類は130万画素CMOSカメラのほか2軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーを搭載する。

◇ブイストン
http://www.vstone.co.jp/robot/roboviepc/
http://www.vstone.co.jp/robot/roboviepc/gallery.html

[参考]
ロボカップ世界大会がポルトガルで開催
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2004/07/post-f0c1.html
ロボットのサッカー大会 ポルトガルで開催
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2004/07/post-fd18.html
W杯で日本が優勝!――ロボットがサッカーを競う“RoboCup”ドイツ大会にて
http://thelightoflondon.txt-nifty.com/news/2006/06/wrobocup-d335.html

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2009.10.02

日産自動車が、ぶつからないロボットカー「エポロ」を開発

日産自動車は、群で走行しながらぶつからないロボットカー「エポロ」(EPORO)を、6日に開幕する「CEATEC JAPAN 2009」で公開する。エポロは、魚群の動きを参考に開発された。
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海中の障害物を回避しつつ、集団の中でもお互いにぶつからずに泳ぐ魚群の習性に着目し、その3つの行動ルールをエポロの走行制御に応用したという。
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魚の行動ルールは、3つのエリアによって異なってくる。エリア1では「衝突回避」(仲間の魚とぶつからないように進行方向を変えようとする)、エリア2では「並走」(仲間の魚との距離を一定に保つために並走しようとし、そのために速度を合わせようとする)、エリア3では「接近」(仲間の魚と遠すぎるため、近づこうとする)。

20091002nissan003魚は、「側線感覚」と「視覚」により周囲環境を認識し、3つの行動ルールに従って魚群を形成する。エポロでは、魚の「側線感覚」をレーザーレンジファインダー(レーザー光の反射を計測して障害物までの距離を検出する測距センサー)、「視覚」をUWB通信(Ultra Wide Band(超広帯域無線)通信: 近距離用の無線通信であり、パルス信号を送信して反射するまでの時間差から対象物の距離と位置を計測する)によって実現した。

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2009.10.01

ニューズ・ツー・ユーがAMNブロガーへ企業のニュース・リリースを配信

ネットPR事業を展開している株式会社ニューズ・ツー・ユーは、10月1日より、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(AMN)が、運営するブロガー向け会員サービス「ブログクラブ」を利用するブロガーへ、企業のニュース・リリースを配信するサービスを開始した。

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このリリースが、「ブログクラブ」向けの配信第一号となりました。

◇AMN「ブログクラブ」
http://blogclub.jp/

◇ニューズ・ツー・ユー「News2u リリース」
http://info.news2u.net/

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2007.10.16

欧州伝統企業のしたたかな生き残り戦略……ノキア、エリクソン、シーメンス

 ヨーロッパの老舗企業の多くは、創業者の名前が、そのまま社名となっているケースが多い。しかし、携帯電話端末市場において、2006年の世界シェアが三四・八%(台数ベース)と、トップを誇るフィンランドのノキアは、例外的に地名が社名となっている。

■ノキア――「携帯の巨人」 製紙工場で創業

 1865年に、フィンランドの内陸部に設立された製紙パルプ工場が、ノキアの発祥である。この製紙工場が携帯電話業界の巨人へと変貌していく過程からは、スウェーデンとロシアという二つの国からの支配を脱し独立を達成した、小国フィンランドに似た、したたかな生き残り戦略が伺える。

 製紙会社として設立されたノキア社は、1918年にフィニッシュ・ラバー・ワークス社に買収された。同社は、ノキアのほかに、フィニッシュ・ケーブル・ワークスも傘下におさめ、この3社は、1つのグループを形成した。

 1967年には、この3社が合併して、新しいノキア社が誕生した。当時の主力製品は、ゴム長靴とトイレット・ペーパーであり、およそ携帯電話というハイテク製品とは、縁遠い企業イメージであった。

 この後、ノキアは多角化を推進していった。特に、1977年にノキア創業者の曾孫に当たるカリ・カイラモが社長に就任すると、買収による多角化に拍車がかかった。従来の紙パルプ、ゴム、ケーブル製造に加えて、金属、化学、家電製品、パソコン、通信機器、携帯電話へと事業は広がっていった。

特に、1980年代後半からは、買収のペースが上がっていった。当時のカイラモ社長は、1992年に予定されていたヨーロッパの地域統合をにらみ、コングロマリット化を強力に推進していった。

 しかし、この多角化は無謀ともいえる強引なもので、多くの事業が立ちゆかなくなり、赤字が累積していった。そしてノキアの経営が行き詰まりを見せる中、悲劇が起きた。1988年にカイラモ社長が自殺したのだ。この時点で、ノキアは、解体・消滅の危機に瀕していた。

 1990年には、ノキアの創業事業であった紙パルプ事業を売却せざるをえなくなった。さらに、隣国スウェーデンの通信機器大手エリクソンによって、ノキア買収が検討されるほどの危機的な状態に陥っていた。

 このノキアの危機を救ったのが、1992年にノキア社長兼CEOに就任したヨルマ・オリラである。オリラは、携帯電話の端末事業とインフラ事業の二つに特化し、その他の事業を売却する、という決断を行った。この「選択と集中」が、ノキアを危機から脱出させ、世界最大の携帯電話端末メーカーへと導くことになる。

 ヨルマ・オリラは、1950年生まれのフィンランド人で、ヘルシンキ大学、ロンドン大学経済大学院などを経て、ロンドンのシティバンクに勤務。ノキアには、1985年に入社し、1990年にノキアの携帯電話部門のトップについた。ノキアの社長兼CEOに就任時は、41歳という若さであった。

 携帯電話市場が世界的に拡大しはじめたのは、欧州の第二世代携帯電話規格であるGSMが普及した1995年のこと。オリラの強力なリーダーシップのもとで、ノキアは、これに間に合うように第二世代のGSM規格に対応した携帯電話を開発することができた。これを機に、順調に販売台数を伸ばしていった。1998年には、携帯電話端末の世界シェアは、米モトローラを抜いて、ノキアが世界一となった。それ以来ノキアは、不動のトップの座を守っている。

 ノキアは、小国フィンランドにおける世界的な企業ということもあり、フィンランド政府からの、政策的な支援を受けている。特に、携帯電話に関する国際的な通信規格を決める会議などでは、フィンランド政府は、ノキアの利益が守られるように振る舞ってきた。「オリラとフィンランド政府の間には、ホットラインが敷かれていた」とフィンランドの通信業界関係者は指摘する。

 オリラは、2006年にノキアの社長兼CEOの座を、後任のオリベッカ・カラスブオに譲り、現在は石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルの会長をつとめている。

■エリクソン――多角化せず合弁戦略で生き残り

 前述のように、一時は、ノキアを買収しようかというほど、優位に立っていたのがスウェーデンのエリクソンである。

 エリクソンは、1875年に、ラーシュ・マグナス・エリクソンによって、電信機の修理会社として創業された。その後は、電信機器や電話機などの製造を開始した。ノキアのような多角化戦略はとらず、創業以来一貫して、通信関連機器メーカーとして事業を継続してきた。そのため、エリクソンは、通信インフラの分野では、世界シェアトップを誇っている。

 しかし、エリクソンは、ノキアのように会社の存亡をかけて携帯電話事業に取り組んだわけではなかったこともあり、携帯電話端末の開発では、技術面・デザイン面で遅れをとった。特に、ノキアがシェアを伸ばしていた1990年代後半には、技術的な不具合や、流行遅れのデザインの製品を投入し続けたことから、次第にシェアを落としていった。2000年に入ると、単独では、携帯電話事業を行えないと判断し提携先を求めて奔走、2001年にソニーと折半出資で、携帯電話メーカー、ソニー・エリクソンを発足させた。同社は、ソニーのデザイン力やマーケティング力を利用して、世界シェア4位の位置につけている。

 この他社との合弁戦略は、欧州の企業には、しばしば見られるものである。携帯電話端末でソニーとの合弁を選択したエリクソンとは反対に、ノキアは、インフラ事業で、合弁戦略を採用した。2007年に、ノキアは、ドイツのシーメンスと折半出資で、ノキア・シーメンス・ネットワークという会社を設立。合弁会社の売上高は、あわせて158億ユーロ(2兆6000億円)で、エリクソンに次ぐ位置を占めている。

 こうしてみると、ノキアとエリクソンは、携帯電話の端末やインフラ事業では、敵対関係にあると言える。しかし、その一方で、たとえば、欧州における携帯電話の規格統一などについては、互いに協力し合って、日本やアメリカなどと対抗していくしたたかさも見せている。ある時は敵対し、ある時は、協力するというのが、欧州の通信機器メーカーに共通にみられる特徴である。

■シーメンス――多角化でコングロマリットに

 またドイツのシーメンスも、欧州の百年企業で、1847年に電信機のメーカーとして発足した。その後は、電車、電子機器、電力、情報通信、交通産業などへと多角化を進め、欧州のコングロマリットとして存在感を示している。シーメンスは、かつてノキアが多角化を進めていた際のモデルでもあった。ただ、多角化に成功したシーメンスが、2005年に携帯電話の端末事業から撤退したのに対し、多角化を諦めたノキアや、多角化をめざさなかったエリクソンが、携帯電話事業において、成功を収めたのとは皮肉な結果といえるだろう。

(『週刊エコノミスト』2007年10月16日号掲載記事の草稿)

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2006.06.23

働・遊・食が融合された、オランダの会社に見る究極のフレキシブル・ワーキング

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 オランダの保険会社、インターポリスでは、″フレキシブル・ワーク・プログラム″というユニークな制度を導入している。日本でもフレックスワーク、テレワークなどを導入し始めた企業が増えているが、同社は仕事と生活や遊びにはそもそも境界がないと考え、「オフィス内を遊びや生活の場としても利用して良い」という徹底ぶりである。

 本社ビル内のティボリ(Tivoli)と呼ばれるスペースには、個性的なデザインの8つのクラブ・ハウスがあり、そこで社員たちは、働き、集い、語らい、食事をとる。フレキシフルなワークスタイル導入が進んだ企業においては、ワークプレイスの役割も違っているようだ。

▼自由と規律を重視するオランダの労働観

 インターポリスのフレキシブル・ワーク・プログラムは、「二つの″フレキシブル″から成り立っている」と、同社コミュニケーション部門スポークスマンのクン・ファン・フェルトホーヘン(Koen van Veldhoven)氏は説明する。

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「一つは、オフィス内で、社員が働くスペースを自由に選べるという″フレキシブル″。もう一つは、オフィスでも自宅でも、どちらでも働けるという″フレキシブル″です」

 その背景には、アムステルダム郊外という立地条件がある。郊外に優秀な人材を集めるためには、少しでも働きやすく、魅力的なワークプレイスであることが望ましい。同社では、社員にデスクの割り当てはなく、社内のどこでも、自分の働きたい場所で、仕事をすることができる。また、テレワーキング(在宅勤務制度)も導入されており、週に1日以上は自宅で仕事をすることも可能だ。

 こうしたフレキシブルなワークスタイルは、オランダ人の〝自由と規律″を重んじる働き方を基礎とする。働く時は一生懸命働く一方で、余暇や家庭を大事にするという価値観の強いオランダでは、1980年代からワーク・シェアリングと早期引退制度が定着してきた。しかし、1990年代以降の経済成長期に労働力不足に陥ったオランダでは、「学業、仕事、引退という3段階のライフ・サイクル」から、「学業、仕事、家事、余暇が並行して存在するライフ・スタイル」への転換を進めることで、労働力不足を解消しようとしていた。インターポリスのフレキシブル・ワーク・プログラムの導入には、こうした時代の要請もあった。

 フェルトホーヘン氏は、「仕事のオンとオフの切り替えを、日々の業務のレベルでも細かく行えるようにすることで、スタッフが働きやすい環境を実現しようというのが、フレキシブル・ワーク・プログラムの狙いでした」と説明する。

▼自由に働けるティボリという社内の″街″

 インターポリスのフレキシブルなワークスタイルの象徴的な存在が、本社ビルの1階と2階に広がるティボリ(Tivoli)というスペースだ。ティボリは、本社付近の街の名前に由来するもので、オランダを代表するデザイナーや建築家がデザインした8つのクラブ・ハウスがある。

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 洞窟のように薄暗い〝ストーン・ハウス″には、石を彫り込んだようなお椀型の会議用ブースがいくつも置かれている。このほか、さまざまなデザインのライトがつるされた〝ライトハウス″、列車の車内をイメージした〝レイルウェイ・ハウス″、エジプトをイメージした〝サンド・ハウス″などがある。

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 それぞれのハウスには、オープンなワークエリア、集中作業にもミーティングにも使える囲まれた空間、そしてカフェテリアが備わっている。朝、出社した社員は、保険、年金、総務などの所属部門ごとに設置されている〝ホームベース″と呼ばれるスペースに出向き、そこで荷物をロッカーに入れ、代わりに自分専用のパソコンと社内用携帯電話を持って、働きたい机へと移動する。

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社員はどの空間を使っても良いし、用途も自由に任されており、働き、集い、語らい、食事をとることができる。

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▼相互信頼するマネジメント

 自由と規律を重んじるオランダ人とはいうものの、「自由」と「自分勝手」を取り違えるスタッフも出てくるのではないか。

「業績の評価は、与えられた仕事の達成率で評価します。もちろん、仕事の進行具合は、スタッフから管理職に報告されるので、始めから大きな混乱はありませんでした」(フェルトホーヘン氏)。

 この前提として管理職とスタッフが相互に信頼関係を築いていることが重要であるのはいうまでもない。また、スタッフ間の相互信頼も大切だ。それぞれのクラブ・ハウスでは、デスクや会議スペースには、隔たりは無く、お互いの仕事ぶりが見通せる。社員の多くが、机の上にパソコンや資料を広げたままで席を離れることも少なくないが、それに起因するトラブルが起きたことはないという。

▼生産性を向上するフレキシブルワーク

 また、自由に働く場所を選べるようなワークスタイルを実現するには、IT化とペーパーレス化は必要条件だ。「仕事を進める上で、紙の資料が大量に必要になると、それを保管する場所が必要になり、社員は、その近くで仕事をしなければならなくなります」(同氏)。そのため、業務プロセスの見直しを行い、完全なペーパーレスとはいかないまでも、紙の資料は極力減らすように努めている。

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 さらに、フレキシブルなワークスタイルの延長として推進しているテレワーカーの比率については、6000人いる社員のうち、2005年に25%だったのが、2006年には32%へと増加している。「テレワーキングのおかげで、欠勤率も、ここ2年間で20%低下している」(同氏)という。 インターポリスのフレキシブル・ワーク・プログラムは、オランダ人のワークライフバランスを重要視した働き方と、IT化、ペーパーレス化といった技術によって支えられている。そして、その効果は、同社の業績にも大きく表れているようだ。「具体的な数字は申し上げられませんが、フレキシプル・ワーク・プログラムの発足以来、当社の生産性は向上しています。これは、働いているスタッフの実感としても同様です。今後も、企業としてのインターポリスが、持続的な成長を続けていく上で、フレキシブル・ワーク・プログラムが、重要な基礎になると信じています」と、フェルトホーヘン氏は力強い言葉で取材を締めくくってくれた。

【会社概要】インターポリス(Interpolis)

オランダを代表する保険会社のインターポリスは、19世紀に、農民の共済組合として発足した。1969年に5つの保険会社が合併した際に、ティルバーグに本社を移す。現在は、生命保険、企業保険、年金などの保険を中心とする金融サービスを捷供する。国内に6つの拠点と80の営業所を有し、アイルランド、ポルトガルなどにも支店を構えている。

(コクヨ(株)広報誌『CATALYZER』2006年03号掲載記事の草稿)

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2006.06.18

W杯で日本が優勝!――ロボットがサッカーを競う“RoboCup”ドイツ大会にて

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 ロボットによるサッカーの世界大会『ロボカップ ブレーメン 2004』が、6月14日から18日まで、ドイツのブレーメンで開催された。

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 同大会は、2050年までに人間のチームとサッカーをプレイして勝てるロボットの開発を目標に掲げていることもあり、本物のサッカーのワールド・カップが開催されたドイツが、今年の開催地となった。

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 ブレーメンと言えば『ブレーメンの音楽隊』で有名で、音楽隊の彫像は観光名所のひとつとなっている。

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 日本勢では、ロボカップの常連であるドリームチーム・Team OSAKAの『ヴィジオン トライズ』が、ヒューマノイドリーグにおけるPK・テクニカルチャレンジ・2対2の総合得点によって、3度目の優勝を果たし、ベストヒューマノイド賞のルイ・ヴィトンカップを獲得した。
20060618robocup005 相手ロボットが倒れた隙をついてシュートを放つ『ヴィジオン トライズ』

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ソニーAIBOによる11対11のエギジビション・マッチ

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シュートを放つAIBO

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小型機の試合

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中型機の試合

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ルイ・ヴィトンカップ

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ブレーメンの通りでもロボカップをアピール

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2006.05.16

英ボーダフォン 日本事業売却で「世界戦略」見直し

 英ボーダフォンのアルン・サリーン社長兼CEOが、日本法人をソフトバンクへ売却することを決断した直接の引き金は、同社の経営内部における対立であった。しかし、その結果として、従来の拡大一辺倒ともいえる世界戦略の見直しも進められることになった。

■会長、前社長との確執

 英ボーダフォンの経営内部の対立とは、今年2月に、サリーンCEOの経営手腕に疑問を抱いたロード・マクローリン会長が、サリーンCEO解任を画策したことに端を発する。この動きに、クリス・ジェント前社長も呼応したことから、サリーンCEOは、解任寸前の状態にあった。

 追いつめられたサリーンCEOがとった起死回生の策が、日本事業をソフトバンクに売却することだった。85億ポンド(1兆7000億円)にのぼる売却益の大部分を、特別配当として還元することを株主に約束した。こうすることで、機関投資家などの大株主の支持を取り付けようとした。

 機関投資家の多くは、英ボーダフォンの株価が低迷していたことに対し不満を持っていたが、この特別配当には、歓迎の意を示した。大株主の支持を取り付けることに成功したサリーンCEOは、それを梃子にして内部対立にも勝利を収め、マクローリン会長とジェント前社長から、「謝罪」の声明を出させるに至った。

 この勝利は、マクローリン会長とジェント前社長が進めてきた世界戦略を見直すことにもつながった。

■事業を3つに分割

 これまでの英ボーダフォンの世界戦略は、拡大一辺倒とも呼べるもので、世界各国の携帯電話キャリアを買収して傘下におさめ、ボーダフォンのブランドのもと、世界最大の携帯電話キャリアを築き上げてきた。しかし、日本法人の売却を機に、拡大路線にも終止符が打たれた。

 4月6日には、事業を3つに分割して経営する方針を発表した。「欧州」と、「中欧、中東、アジア・太平洋」などの地理的に分かれた2部門と、「新規事業・技術革新」を担当する部門の3つである。「欧州」部門のトップには、日本のボーダフォンで社長を務めていたビル・モロー氏が就任する。イギリスやドイツなどの欧州市場では、すでに携帯電話産業が成熟期を迎え、これ以上大きな成長が望めない。このため欧州部門では、コスト削減を含めた経営の効率化が進められる。

 これと対照的なのは、「中欧、中東、アジア・太平洋」の新興マーケットで、ここでは従来のように、買収や提携による拡大政策が継続される。サリーンCEOは、特に力を入れる市場は、「中国とインド」と語っており、積極的な経営が継続される。

 さらに、「新規事業・技術革新」部門では、固定電話と携帯電話を融合したサービスの開発・提供をめざしている。これは欧州でのライバルである携帯電話キャリアのオレンジ、T-モバイルが、それぞれ仏テレコム、独テレコムという固定電話会社を親会社に持ち、携帯電話と固定電話を融合したサービスの提供を進めており、これに対抗するための施策といえる。

 依然として、英ボーダフォンの課題として残されているのが、同社が45%の株式を保持している米ベライゾン・ワイヤレスの問題。大株主からは、「米ベライゾンの株式を売却して配当に回せ」という意見も多く、英ボーダフォンは、早晩、日本に続いて、米国市場からも撤退することになりそうだ。 

(『週刊エコノミスト』2006年5月16日号掲載記事の草稿)

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2005.11.15

欧州でソニーの“逆襲” 「ウォークマン携帯」がヒット

ソニーのグループ会社、英ソニー・エリクソンが8月に発売した「ウォークマン携帯電話」が欧州でヒットしている。業績不振のソニーにとっては明るい話題だ。

デジタル携帯音楽プレーヤーで、米アップルコンピュータの「iPod」(アイポッド)に先行されているソニーだが、欧州で音楽プレーヤー機能付きの「ウォークマン携帯電話」がヒットしている。

 携帯電話大手の英ソニー・エリクソンは10月17日、第3四半期(7~9月)決算を発表した。売上高は前年同期比22%増の20億ユーロ(約2760億円)、純利益は同16%増の1億ユーロ(約138億円)と好調だった。これは、今年8月に発売したウォークマン携帯のヒットによるものだ。

 同社の7~9月期の携帯電話の販売台数は1380万台で、前年の同じ時期に比べて29%も増加、今年の4~6月期と比べても17%増加している。

 8月発売のウォークマン携帯の初代モデル「W800」は、欧州中心に人気を集めており、発売開始以降、携帯電話ショップの店頭では、入荷してもすぐに売り切れる状態が続いている。

 またソニー・エリクソンは、今年のクリスマス商戦向けに、第3世代規格「W-CDMA」に対応した「W900」を発表。既に発売している2機種と合わせて、ウォークマン携帯のラインナップは、すでに4機種となった。今後も、モデル数を増やしていく方針だ。

 デジタル携帯音楽プレーヤーの分野では、ソニーの「ウォークマン」が、米アップルのiPodと熾烈な競争を繰り広げている。携帯電話に音楽再生機能を加えたウォークマン携帯は、これらの専用プレーヤーとは異なるマーケットを開拓するもの、とソニー・エリクソンでは位置づけている。

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 マイルス・フリント・ソニー・エリクソン社長は、「専用プレーヤーは、音楽を数千曲録音可能だが、ウォークマン携帯は、それよりも少ない楽曲数で満足できるライトな音楽ファンをターゲットにしている」と強調する。

 現代人が出かける際に必ず携帯するものは「カギ、財布、携帯電話」の三つであると言われるが、ウォークマン携帯のターゲットは、この三つに加えてiPodやウォークマンを必ず携帯するようなヘビーな音楽マニアではなく、あくまでも携帯電話を持ち歩く人々に音楽再生機能という付加価値を提供することにある。

 ソニー・エリクソンのウォークマン携帯は、「ウォークマン」ブランドをはじめとして、ソニーの持つ資産を有効に活用している。

 まず、ソニーがヨーロッパなどで運用している音楽配信サービス「Connect(コネクト)」を利用して音楽を購入することができる。

 また「W800」の発売キャンペーンには、ソニーBMG所属のアーティスト「ジャミロクワイ」を起用。同社は、ジャミロクワイのワールドツアーのスポンサーにもなっており、コンサート会場でも、製品のキャンペーンを行っている。

 さらにソニー本体がウォークマンの専用スピーカーを発売している。ハード、コンテンツともに、音楽に強いソニーの資産を有効に活用することができる。いわばソニー・グループ挙げての総力戦ということができる。

■米モトローラは「iTunes携帯」で対抗

 一方、米携帯電話大手モトローラも、アップルと提携し、音楽ソフト「iTunes」(アイチューンズ)に対応した携帯電話「ROKR」を9月に米国で発売した。10月以降、欧州やアジアでも発売されている。このiTunes携帯電話は、アップルの音楽ソフトiTunesに対応し、アップルの音楽配信サービスを利用して、音楽を購入することができる。アップルとしては、音楽再生機能付きの携帯電話でも、ソニーを圧倒したいところだが、現状では難しそうである。

 まずiTunes携帯の開発の過程で、モトローラとアップルの問に不協和音が生じたと報じられている。もともと、iTunes携帯は、今年3月に発表される予定だったが、開発が遅れ、8月に延期された。さらに、それにも間に合わずようやく9月に発表されたという経緯がある。

 またiTunes携帯のデザインは、あまり優れたものではなく、既存のiPodのファンを惹きつけるものとは言い難い。現状では、「ウォークマン携帯」が、リードしているといえるだろう。

■最大手ノキアはゲーム戦略を見直し

 欧州の携帯電話業界関係者からは、「2005年が、音楽再生機能付きの携帯電話のスタートの年だとしたら、06年はゲーム機能付きの年になる」という声が多く聞かれる。

 携帯電話世界最大手、フィンランドのノキアは先頃、ゲーム機能を搭載した携帯電話の戦略の見直しを発表した。

 ノキアは、03年にゲーム機能に特化した携帯電話機として「Nゲージ」シリーズを発売したが、この開発を中止。一方で同社が販売する携帯電話用OS(基本ソフト)「シンビアン」を搭載したPDAとしての機能を持つ「スマートフォン」向けにゲームコンテンツを提供する、という戦略だ。

 新しい戦略では、スマートフォン向けに「Nゲージ・アリーナ」というサービス名でゲームの供給を行う。失敗に終わった「Nゲージ」用に開発したゲームのコンテンツや配信システムを活かすことになる。

 新たに開発するゲームでは、スマートフォンが備えている、スケジュール管理、メール受信機能、アラーム機能を活かしたゲーム開発も含まれている。

 Nゲージ・アリーナのサービス開始は06年後半を予定しており、ジェラード・ウィーナー・ノキア副社長は、「Nゲージよりも、もっと多くのユーザーにゲームを提供できる」と新戦略を説明している。

 ノキアは、既に音楽再生機能付きの携帯電話「Nシリーズ」を発売しており、「Nゲージ・アリーナ」の開始により、音楽とゲームのマーケットを押さえようとしている。

■ソ二-は「PS携帯」か

 グループ内に「プレイステーション(PS)」という強力なゲーム機を持つ、ソニー・エリクソンとしても、このノキアのゲーム戦略を黙って見ているわけにはいかないだろう。
「ウォークマン携帯電話の次は、プレイステーション携帯電話か?」との筆者の質問に、ヤン・ワレビー・ソニー・エリクソン副社長は、「それはない」と答えたが、ライバル、ノキアへの対抗上、ゲーム機能を強化した携帯電話の開発が、急務となっていることは言うまでもない。

『週刊エコノミスト』2005年11月15日号掲載記事より

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2005.10.15

グーグルワック・アドベンチャー 日本にも上陸間近?

検索エンジンのグーグルを使った遊び、“グーグルワック”とは、2つの単語で検索結果を1件だけにするというもの。英国のコメディアン、デーブ・ゴーマン氏は、2003年から、このグーグルワックをテーマにした一人芝居を上演している。(デーブ・ゴーマン氏は、1990年にスタンダップ・コメディアンとして世に出た。実体験に基づいた同氏のコメディーは、イギリスでは“ドキュメンタリー・コメディー”と称されている)

20051005googlewhack001  デーブ・ゴーマン氏の一人芝居「グーグルワック・アドベンチャー」(GooglewhackAdventure)は、31歳になったゴーマン氏が、小説を書くことを思い立ち、出版社のエージェントを紹介されるところから始まる。ゴーマン氏は、パソコンに向かうものの、さっぱり筆が進まない。突然、棚のCDをアルファベット順に並べ替えたり、じゅうたんに掃除機をかけたり、台所の壁にペンキを塗り始めたり……。そんな時に、見ず知らずの人からのメールで、“グーグルワック(Googlewhack)”という遊びがあることを知る。

 グーグルワックとは、検索エンジンのグーグルを使った遊びで、検索結果が1件となる2つの単語の組み合わせを探すというもの。2002年に、アメリカ人のガリー・ストック氏によって始められたもので、グーグルワックのワック(whack)とは、「ぴしゃりと打つ」という意味である。

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 グーグルワックには3つのルールがある。①2つの単語を“”で囲んではならない。あくまでも2つの単語だけを入力しなければならない。②入力する単語は、辞書サイトwww.dictionary.com に存在する単語でなければならない。③ヒットしたページは、単語のリストなどは不可。定期的に内容が更新されるものでなければならない、というルールだ。

 このメールをきっかけにゴーマン氏は、グーグルワックにはまってしまう。ゴーマン氏が最初に見つけたのは、“Dork”(バカ)と“Turnspit”(バーベキューの焼き串を回す人)という2つの単語を含んでいたサイト。ゴーマン氏はこのサイトの作成者と会い、その人にグーグルワックをしてもらい、次のサイト作成者を見つける。そしてグーグルワックのサイト管理者に次のサイト管理者を見つけてもらうというかたちで、ゴーマン氏は続けて10人に会うという旅に出る。小説を書くという、本来の仕事はそっちのけで……。

 ゴーマン氏の旅は、イギリスから始まり、フランス、アメリカ、メキシコと続き、途中には、中国にまでたどりつき、最後はオーストラリアへと向かう。このグーグルワック・アドベンチャーは、03年3月2日、ゴーマン氏が32歳の誕生日を迎えるまでに達成しなければならない。はたして、この期限までに10人目のサイト管理者に出会えるのか……。

■日本語版も出版予定

 ゴーマン氏が、芝居の中で語った“真相”によると、この芝居は、ゴーマン氏が実際に行った旅に基づいたものという。そして、小説を書くという約束で出版社から前借りしていたお金は、この旅ですべて使い果たしてしまったという。ゴーマン氏は借金を返すために、一人芝居として“グーグルワック・アドベンチャー”を、オーストラリアで初上演。芝居の売り上げをすべて出版社への借金返済に充てた。

 ところが思った以上に芝居が好評で、借金はあっという間に完済。さらに同じ出版社から、芝居を小説仕立てにした書籍の出版依頼が舞い込む。04年には、イギリスでの公演を収録したDVDも発売され、この8~12月には全米を回って公演中だ。また、ゴーマン氏のウェブサイトでは、グーグルワック・アドベンチャーの日本語版の出版も告知されており、日本の読者も、まもなくこの冒険を楽しむことができるようだ。

 ところで、このグーグルワック・アドベンチャーが、多くの人から好評を博している理由は何か? それは、いざ仕事を始めようとパソコンに向かったものの、数分後にはまったく関係のないことに夢中になっている。そんな、だれもが身に覚えのあることが、テーマになっているからにほかならない。

『ASAHI パソコン』2005年10月15日号より

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2005.10.13

【N-Gage In Barcelona】ノキア、ゲーム事業の新戦略を発表――生まれ変わる“N-Gage”

フィンランドのノキア社は、スペインのバルセロナにて13日(現地時間)、プレス向けのイベント“N-Gage(エヌゲージ) In Barcelona”を開催した。ヨーロッパを中心に100人を超えるジャーナリストが参加し、ゲーム機能に特化した携帯電話機“N-Gage”シリーズを含むゲーム関連事業の戦略に関する発表があった。バルセロナは、欧州最大の携帯電話関連のイベント"3GSMワールド・コングレス"の2006年の開催地に予定されていることもあって、今回のプレス向けイベントの開催地に選ばれたようだ。

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N-Gage誕生2周年を記念して作られた、N-Gageをかたどったバースデーケーキ

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新しいゲーム戦略を説明するノキア副社長のジェラード・ウィーナー(Gerard Wiener)氏

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N-Gage In Barcelonaの会場となったのは、バルセロナ西部にあるホテル“AC Bacelona”

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N-Gageシリーズの最後のモデルN-Gage QD Silver。欧州/中東/アフリカで発売されたもので、GSM 900/1800MHz対応の携帯電話機としても使える。4096色表示のTFT液晶パネル(176×208ドット)を搭載し、本体サイズは幅118×奥行き22×高さ68mm。重さは143g

■主要な発表は次の3つである。
・ゲーム機能に特化した携帯電話機『N-Gage QD Silver』(9月発売)が、N-Gageシリーズの最終モデルとなる。ハードウェアとしてのN-Gageは生産を終了する
・ノキアが運営する携帯電話機用ゲーム販売サイト“N-Gage Arena”は、従来N-Gage向けのコンテンツのみを取り扱っていたが、今後はSymbian OS/Series 60対応のノキア製スマートフォン向けのコンテンツも販売する。ゲーム開発会社に対しては、引き続き、コンテンツの開発から販売までをサポートする
・携帯電話機向けのゲーム(Javaアプリケーション)の開発支援、ゲームの配信、ゲーム・サーバーの運営システム(プラットホーム)を、携帯電話機オペレーターなどに提供する事業“SN@P Moble(スナップ モバイル)”を推進する。“SN@P Moble”のプラットホームで開発・運営されているゲームとしては、(株)セガが(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのFOMA900、901向けに提供するオンライン対戦ゲーム「キャッスルジャックオンライン」がある。

N-Gage Arenaは、もともとN-Gage向けのゲーム開発/販売プラットフォームとして運用されていたもの。2006年からは、N-Gage Arenaを通じて、ノキア製スマートフォン(Symbian OS/Series 60対応)向けのゲームコンテンツも提供する。また、スマートフォンの機能をいかしたゲームとして、アメリカのバックボーン・エンターテインメント(Backborn Entertainment)社が『Shadow Born』を発表した。このゲームは冬至の日の深夜に生まれた子供の成長をたどるインタラクティブゲームで、メール機能、スケジュール管理機能、アラームなどがゲームの進行に関わってくるという。

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N-Gage Arenaでは、ゲームの開発からオンライン/店頭でのゲーム販売までをサポートする

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格闘ゲームが作動しているところ

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バックボーン・エンターテインメントがN-Gage Arenaで提供する予定のShadow Born

SN@P Mobleは、Javaアプリケーション(MIDI2.0 CLDC1.0以上)の開発支援、ゲームの配信、ゲーム・サーバーの運営システムを提供するプラットフォームで、現在はヨーロッパの5社の携帯電話オペレーターが試験運用を行なっているという。ノキアによれば、Javaアプリケーション(MIDI2.0 CLDC1.0以上)が動作するGSM対応の携帯電話機は、現在30機種前後。この5社から配信されるゲームタイトルは、年末までに合計25本になる見込み。SN@P Mobleを採用する携帯電話オペレーターは、2006年中に10~15社が加わる見込みという。

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SN@P Mobleでは、年末までに25のゲームを提供する

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ゲームコンテンツは、MIDI2.0 CLDC1.0以上に対応した携帯電話機ならばノキア製以外の端末でも動作する

なお、N-Gage Arenaではファイルサイズが数十MB程度のボリュームがあるゲーム(RPG/シミュレーション/アクションなど)、SN@P Mobleではファイルサイズが数百KBのシンプルなゲーム(パズルなど)が中心となる。そのため、N-Gage ArenaとSN@P Mobleの両サービスが受けられる地域も生じてくるが、ノキアはゲームユーザーの層は重ならないとみている。N-Gage ArenaとSN@P Mobleのいずれか1つ以上を利用するユーザーは、2007年に1000万人を超えると予測している。

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提供するゲームが異なるため、N-Gage ArenaとSN@P Mobleが競合することはないという

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N-Gage ArenaとSN@P Mobleを利用するユーザーは、2007年に1000万人を超えると予測している

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2005.08.15

デジタル・コミュニティ化で活気づくロンドンの老舗映画スタジオ

ロンドン西部にある「イーリング・スタジオ」は、1902年創設の老舗映画スタジオだ。1950年代の黄金期を経て、映画産業の没落とともに、忘れられた存在となっていた。しかし、ここ数年、デジタル・コミュニティ化に向けての再開発が進み、往年の活気を取り戻しつつある。

20050815ealing001  イーリング・スタジオといっても、日本ではあまり馴染みがないかもしれない。しかし、イギリスでは、1930年から1950年代にかけて、「イーリング・コメディ」と呼ばれる多数の喜劇映画を生み出したことで知られる映画スタジオだ。1955年製作のアレック・ギネス主演の「The Ladykillers」(邦題:マダムと泥棒)が、その代表作にあげられる。日本でいえば、「松竹大船撮影所」のような存在といえばわかりやすいだろう。

 しかし、この老舗映画スタジオも、映画産業の衰退とともに輝きを失い、1960年代以降は、TVドラマの撮影用スタジオとして命脈を保っていたにすぎなかった。ところが2000年になって、このイーリング・スタジオに大きな変化が訪れた。同スタジオを、単なる映画スタジオではなく、さまざまなジャンルのメディア企業が集まるデジタル・コミュニティへと変貌させようというプロジェクトが動き始めたのだ。

 このプロジェクトを進めているのは、2000年に同スタジオを買い取った2人の人物。映画プロデューサーとして活躍してきたバーナビー・トンプソン氏と、アメリカで不動産デベロッパーを経営するハリー・ハンデルスマン氏だ。彼らは、イーリング・スタジオを、ふたたびイギリス映画の中心地とするために、総額5000万ポンド(100億円)の資金を投じて再開発する計画を進めている。

■デジタル企業が集まるコミュニティを作るのが狙い

 イーリング・スタジオの再開発計画では、33万平方メートルの敷地に、既存のスタジオ1棟に加えて、新しいスタジオ1棟と、オフィス用ビルが5棟建設される予定だ。そして、総床面積6万1400平方メートルにおよぶ、この5棟のオフィス用ビルが、この再開発計画のユニークな点といえる。

20050815ealing002  イーリング・スタジオの再開発を指揮するジェレミー・ペルザー(Jeremy Pelzer)氏は、「オフィス用ビルには、さまざまな企業に入居してもらい、ここを拠点として、映画だけでなく、音楽やゲームなどのデジタル・コンテンツを製作してもらう」と、その意図を説明する。入居予定企業は、映画に関連した会社だけでなく、レコード会社やゲーム製作会社のほか、デジタル機器のメーカーなども念頭においている。さまざまなジャンルの専門家が集まるデジタル・コミュニティを作り上げ、それを映画製作にも活かそうというのが狙いだ。

 すでに再開発の第一フェーズは終了しており、完成したオフィス用ビルには、デジタル・アニメの製作会社であるヴァンガード・フィルムズ社が入居している。同社は、『シュレック』などのデジタル・アニメのヒット作を製作したことで知られている。2005年3月には、イーリング・スタジオで製作した、第二次大戦中の伝書鳩が主役のデジタル・アニメ『ヴァリアント』(日本公開は未定)を、全英公開した。同作品は、長編デジタル・アニメとしては、ヨーロッパで製作された初めての作品になるという。

 ヴァンガード・フィルムズ社のようなアメリカの会社が、イギリスで映画を製作する理由として、製作コスト面でのメリットもあげられる。「イギリスでは、国の政策として、映画への投資には、税金の還付など、さまざまな特典が設けられている」(ペルザー氏)ためで、たとえばヴァリアントの製作費は、アメリカで制作した場合は8000万ドル(88億円)かかると見積もられていたものの、イギリスで製作したことから、その半分の4000万ドル(44億円)で済んだという。

 こうしたイギリス政府の後押しもあって、イギリスで製作される映画の本数も増えつつあり、イギリス映画界も活気を取り戻しつつある。その象徴的存在が、イーリング・スタジオであり、新たなデジタル・コンテンツの製作拠点として生まれ変わることに対する期待も大きい。

20050815ealing003 イーリング・スタジオは、ロンドン中心部から、地下鉄で20分ほどのところにある。

20050815ealing004 再開発では、スタジオやオフィス用ビルのほか、地下駐車場やカフェなども作られる。

『ASAHI パソコン』2005年8月15日・9月1日合併号『デジタルコミュニティー化で活気づくロンドンの老舗映画スタジオ』より

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2005.08.11

ウォークマンケータイ発売! ロンドンでJamiroquaiがシークレットライブ

英ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications、以下、英ソニー・エリクソン)社は、現地時間の11日、音楽プレーヤー機能を搭載した携帯電話機“Walkman phone”こと『W800i』の製品説明会を開催した。W800iは12日にヨーロッパ、中東、アフリカで発売される。同社はイギリスの人気グループ“ジャミロクワイ(Jamiroquai)”のワールドツアーのスポンサーであることから、説明会後にジャミロクワイによるシークレットライブが開催された。

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会場となったのは、ロンドン西部にあるシェパーズ・ブッシュ・パビリオン(Shepherd's Bush Pavillion)。シークレットライブが行なわれるので、中で何が行なわれているのか分からないようになっていた。ちなみに最寄りのシェパーズ・ブッシュ駅は、7月21日に爆弾テロの未遂事件があったところだが、すでに街は平静を取り戻している

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W800iを手にしたジャミロクワイのメンバー。前列中央がボーカルのジェイ・ケイ

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英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズでEMEAマーケティング担当副社長を務めるステファン・ストレイト氏

今回の製品説明会では、ヨーロッパのメディア関係者が約100人招待され、携帯電話の専門誌の編集者だけでなく、音楽やエンターテイメント雑誌の編集者も参加した。同社でEMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)マーケティング担当副社長を務めるステファン・ストレイト(Stefan Streit)氏は、製品説明会の冒頭、「朝出かける時に、(1)カギ、(2)財布、(3)携帯電話、この3つを忘れたら人々は必ず家に取りに帰る。デジタルカメラや携帯ゲーム機、音楽プレーヤーを忘れても、普通は取りに帰ったりしない。でも、ウォークマン携帯電話ならば、やはり取りに帰るだろう!」と、ウォークマン携帯電話は、常に携帯されるものの1つとなることをアピールした。

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W800i。イギリスでの販売価格は、本体が329ポンド(6万6000円)。新規契約の場合は、キャリアによって異なるが、基本通話時間が月200~275分(月額基本料30~35ポンド=6000~7000円、1ポンド=約200円)の1年契約で、本体と同梱の付属品が無料となる

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200万画素のデジタルカメラを搭載する。本体の付属品は、512MBのメモリースティック Duo、USBケーブル(USB 2.0対応)、専用ソフト『Disc2Phone』、専用ヘッドホンなど

W800iは、GSM(900/1800/1900MHz)の通信方式に対応する携帯電話機。最大の特徴は音楽再生機能で、パソコンからメモリースティック DuoにMP3/AAC方式の音楽ファイルを転送し、W800iにそれを挿入して聴くことができる。本体には512MBのメモリースティック Duoが付属し、最大125曲または10~12枚のアルバムが録音できるという。ストレイト氏によれば、対応するメモリースティック Duoの容量は最大2GB。「年内には最大4GBのメモリースティック Duoが発売される予定で、これにも対応している」(ストレイト氏)という。

また、W800iはUSB 2.0によるパソコンとの接続が可能で、USBケーブルと、英ソニー・エリクソンのオリジナル音楽管理/録音/転送ソフト『Disk2Phone』が付属する(対応OS:Windows 98 SE/Me/2000/XP)。MP3やAACファイルの再生に対応しているで、ソニーグループが欧米で提供している音楽配信サービス “Connect”(コネクト)だけでなく、著作権管理上の問題がなければ、他の音楽配信サービスで購入した楽曲も聞くことができる。

携帯電話としてだけでなくポータブルミュージックプレーヤーとしての使い勝手にも配慮されており、中央にあるウォークマンのマークのついたボタンを押すだけで、音楽プレーヤーのアプリケーションが起動する。楽曲の再生中にジョイスティックを操作すると、前後の楽曲にスキップできる。再生モードは、アルバム名やアーティスト名のABC順、ユーザーが指定するプレイリスト順のほか、シャッフル再生もできる。さらに、携帯電話としての機能を停止した上で音楽が聞ける“ミュージック・モード”を用意。これによって、携帯電話の使用が禁止されている飛行機に乗っている際にも、音楽を聞くことができる。また、ミュージック・モード時は、携帯電話の待ち受け時よりもバッテリーの消費が少ないため、最大30時間音楽の再生ができる。

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中央にあるウォークマンのマークのついたボタンを押すだけで、音楽プレーヤーが起動する。ジョイスティックを操作することで、次の楽曲や前の楽曲にスキップすることができる

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オプションの大型ヘッドフォンをつけて音楽を聴くこともできる。接続は、同社製の携帯電話専用端子による

そのほか、メインディスプレーとしてTFT液晶パネル(176×220ピクセル、26万20004色表示)を搭載し、デジタルカメラ機能として有効 200万画素のCCDセンサーを内蔵する。本体サイズは幅46×奥行き18.5×高さ100mm。待ち受け時間は最大400時間、通話可能時間は最長9時間。

最後にストレイト氏は、「デザインについてはあまり触れなかったけれども、もちろんW800iのデザインは素晴らしい。私は好きだ」と製品説明を締めくくった。 質疑応答では、販売目標台数に関する質問が出たが、ストレイト副社長は、目標台数は公表しない方針と回答したのみだった。

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クロアチアの携帯電話専門誌『モバイル・メディア』(Mobile Media)の編集者クルノスラフ・コシク(Krunoslav Cosic)さん。クロアチアでは、ノキアとソニー・エリクソンの携帯電話の人気が高いという。「W800iは、とてもいいデザインだと思う」

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フランスの携帯電話専門誌『ル・エッセンシャル・ド・モビル』(L'Essential du Mobile)誌の編集者コリネ・クーテ(Corinne Coute)さん。すでにW800iを試用しているという。「W800iの外部メモリーの容量は、iPodの内蔵HDD容量と比べると少ないが、iPod とW800iでは、ユーザーが異なってくると思う。音楽がすごく好きな人はiPodを選ぶと思いますが、好きなアルバムを月に2~3枚聞けば十分な人は W800iを選ぶでしょう」

■「僕もiPodは持っているけれど、電話はかけられないし、撮影もできないよね」

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今年6月に3年ぶりのアルバム『ダイナマイト(Dynamite)』を発売したジャミロクワイ。フランスを皮切りに、7月から世界ツアー“ジャミロクワイ・ダイナマイト・ツアー”を開始している。英ソニー・エリクソンは、このツアーのスポンサーとなり、ジャミロクワイとともにウォークマン携帯電話をアピールする。

製品説明会後のシークレットライブには、事前にウェブサイトを通じて、招待券を獲得した700人だけが参加できた。ジャミロクワイのボーカルのジェイ・ケイ(Jay Kay)は700人のファンを前に、「ウォークマンケータイは、音楽も聴けるし、電話もかけられるし、カメラも付いている。とても便利だ。僕もiPodは持っているけれど、電話はかけられないし、撮影もできないよね」とW800iを絶賛した。

 

20050811sonyericsson011 このライブには、事前にウェブサイトを通じて、招待券を獲得した700人だけが参加できた

20050811sonyericsson012 ノリノリのジェイ・ケイ。観客も、一緒に盛り上がっていた

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2005.08.08

英BTグループが、世界初のFMCサービスを開始する狙いは?……ライアン・ジャービス氏に聞く

イギリスの固定電話オペレーター、英BTグループ(BT Group Plc.)は、6月15日より、携帯電話と固定電話を統合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービス"BT Fusion"(BTフュージョン)の試験運用を開始した。現在は、400人の限定されたユーザーしか利用できないが、9月からは、一般向けサービスも正式にスタートする。同社のめざすFMCとはどのようなものなのか、英BTグループのライアン・ジャービス(Ryan Jarvis)モバイル・プロダクツ・アンド・パートナーシップス担当ディレクターに話を伺った。

20050808btfusion001 BT Fusionの概念図(英BTのプレゼンテーション資料より)。屋外では、携帯電話回線網を利用する。家庭には、ブロードバンド回線に接続された専用のハブ"BT Hub"が設置されており、携帯電話はブロードバンド回線を利用したIP電話として使用される。携帯電話とBT Hub間は、Bluetoothによって通信が行われる。BT Hubは無線LAN(IEEE 802.11 b/g)としても使用可能で、2005年からは、携帯電話とBT Hub間も無線LANによる通信が可能となる。

20050808btfusion002 英BTグループのライアン・ジャービス(Ryan Jarvis)モバイル・プロダクツ・アンド・パートナーシップス担当ディレクター。FMCA(Fixed-Mobile Convergence Alliance)の会長も務める

■なぜFMCを始めたのか?

――なぜ、今この時期に、英BTグループは、FMCサービス(BT Fusion)を始めることになったのか?

ジャービス「それには、2つの理由があります。1つは、カスタマーのニーズ。そして、もう1つは、技術的な面です。まず、1つ目のカスタマーのニーズについてですが、これは今に始まったことではありません。これまでもカスタマーは、携帯電話と固定電話が別れてていることに不満を感じていました。料金が別々というのも不満の1つと言えます。イギリスでは、携帯電話の通話の30%は、家からかけているというデータもあります。固定電話の低価格・高品質な通話と、携帯電話の利便性を融合しようというのがBT Fusionの狙いです」

20050808btfusion003 BT Fusionの通話料金(英BTのプレゼンテーション資料より)。携帯電話で英国内の固定電話にかけた際の料金。BT Fusionでは、オフ・ピークタイム(一番上の行)では5分5.5ペンス=11円から、ピークタイム(上から2行目)でも5分15ペンス=30円から、と他の携帯電話を利用する際よりも割安になる。BT Fusionの契約は、基本通話時間が月100分通話のBT Fusion 100が月額9.99ポンド=2000円、基本通話時間が月200分のBT Fusion 200が月額14.99ポンド=3000円。対応携帯電話とBT Hubは、無料で提供される。ただし、BT Fusionを利用するには、このほかにBTの固定電話(月額10.50ポンド=2100円から)と、BT ブロードバンド・サービス(月額17.99ポンド=3600円から)を契約している必要がある。

ジャービス「2つ目の技術的な側面ですが、ここにきてようやくFMCを始める技術的な条件が整ったからです。BT Fusionでは、携帯電話とBT Hubの間の通信に、UMA(Unlicensed Mobile Access)という技術仕様を採用していますが、この仕様の標準化が進んできました。また、モトローラやノキア、サムスンなどの携帯電話メーカーとの協業も進んできたこともあります」

20050808btfusion004 BT Fusion対応端末の米モトローラ製『V560』。このモデルは、携帯電話とBT Hub間を、Bluetoothで通信する。屋外で100m、屋内では25mまで通信可能という。また、2006年に発売される機種からは、無線LAN(IEEE 802.11 b/g)による通信へと変更される予定。

――なぜ、最初の機種『V560』は、Bluetoothを採用しているのか。

ジャービス「なぜかと言えば、無線LAN対応機種の登場を待つ必要は無い、と判断したからです。BT Hubは、Bluetoothと無線LANのいずれにも対応しています。そして、カスタマーにとっては、通信技術がBluetoothなのか無線LANなのかは、あまり関係のないことだと思います」

ジャービス「また、現時点では、無線LANに対応した携帯電話は、高価格機種に限られています。さらに、無線LAN使用時のバッテリーの持ち時間も、あまり長くありません。こうした問題点は、来年までには解決されると思います。ですから、当面はBluetoothを使い、来年発売される機種からは無線LANを利用する予定です」

■高い音声品質が好評

――現在、試験的に利用している400人のカスタマーの反応は?

ジャービス「非常にいい反応を得ています。特に、携帯電話回線網から、ブロードバンド回線網へとシームレス移行した際に、音声が、よりクリアーになるという感想が多いです。また、BT Hubの利用可能範囲も十分、との評価をえています」

――不満の声はありますか?

ジャービス「利用者を400人に限定し、十分なサポート体制を構築した上での試験運用ですので、いまのところ不満の声は、ありませんね」

――9月からの本格的なサービス開始に向けて、一般の人の反応は?

ジャービス「まだ、ニュース・リリースを出したでけで、一般カスタマー向けの宣伝はしていません。しかし、6月の発表以後、BTのウェブサイトで事前登録者を募集していますが、7月末時点で1万5000人が登録しています」

――加入者数は、どれくらいが目標ですか?

ジャービス「加入者数の目標は公表していません。ただ、5年後にBT Fusionの売上高が、10億ポンド(2000億円)という目標は掲げています」(筆者注:英BTグループの2005年3月期の総売上高は186億ポンドのため、総売上高の5%程度を目標にしていることになる)

■BT Fusionの未来像は?

――BTは、2001年に携帯電話回線網を売却したため、携帯電話は、英ボーダフォンのインフラをMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)として利用しています。FMCサービスを開始するに当たり、この点は、どのように影響していますか?

ジャービス「私が会長を務めるFMCA(Fixed-Mobile Convergence Alliance)の会員企業、たとえば日本のNTTやKDDI、アメリカのAT&Tなどは、グループで固定電話回線網と携帯電話回線網の両方を持っています。これらの企業は、グループ内で、固定電話と携帯電話のどちらを優先させるかといった点で綱引きをしている段階です。BTは、固定回線網しかありませんから、こういったことは気にしないでFMCを進めることができます」

――BT Fusionは、最終的には、どういうものになるのでしょうか?

ジャービス「BT Hubは1台につき6台のBT Fusion対応の携帯電話を登録できます。同時に通話できるのは3台ですが・・・。また、他人の家にあるBT Hubも利用できます。将来は、屋外でも、携帯電話回線網だけでなく、無線LANのホットスポットを使用できるようにする計画です。現在、BTグループは、英国内で"OPENZONE"という無線LANのホットスポットを7800カ所開設しており、この数をもっと増やす予定です。このホットスポットでも、BT Fusionのサービスが利用できるようになります。つまり、屋外でも、無線LANを介した通話ができることになります」

20050808btfusion005 BT Fusionの将来の概念図(英BTのプレゼンテーション資料より)。将来は、BTが展開している無線LANのホット・スポット"OPENZONE"を通じて、BT Fusionが利用できるようにする。ホットスポットが無いところでは、携帯電話回線網を使用する

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2005.07.15

欧米でオンライン・ポーカーがブーム ポーカー専門TV局も登場

欧米では、いまオンライン・ポーカーが静かなブームとなっている。インターネットに接続したパソコンがあれば、24時間いつでもどこでもポーカーが楽しめるという気軽さが人気の理由だ。そのためオンライン・ポーカーの専用サイトが続々と開設されている。

 ヨーロッパにも浸透しつつあるオンライン・ポーカーは、もともとは、アメリカでブームとなったものだ。投資銀行ドレスナー・クラインオート・ワッサースタインによる推計では、2004年には、世界で14億ドル(1470億円)が、オンライン・ポーカーの賭け金として費やされたという。そして、この金額は、2008年には59億ドル(6196億円)にまで増加する見通しだ。プレイヤーの数も、2004年には、世界で140万人だったのが、2008年には770万人にまで増えると予想されている。

 オンライン・ポーカーが登場するまでは、ポーカーをしようと思ったら、仲間を集めたり、カジノに足を踏み入れなければならなかった。しかし、オンラインならば、自宅から好きな時間にプレイできるという気軽さがあり、これが人気を集めている最大の理由だ。

 また、ルーレットやスロット・マシーンなどのオンライン・ギャンブルでは、機械やソフトウェアを相手にするため、結局はサイト運営者が儲かるようにできているのではないか、という不信感がある。しかし、オンライン・ポーカーでは、他のプレイヤーとの勝負となるため、自分の技を磨けば勝てる可能性があることも、魅力の一つとなっている。

 世界最大手のポーカー・サイトは、パーティー・ポーカー・ドットコム(http://www.partypoker.com)で、常に3万人以上がプレーしている。このサイトで、ポーカーを楽しむには、サイトから専用ソフトをダウンロードして、ハンドル・ネームとメール・アドレスを登録するだけ。ゲーム用のチップが与えられるので、それを使えば無料で遊ぶことができる。また、実際にお金を賭けることができるが、この場合は、クレジット・カードを使用してチップを購入、換金の際は、小切手か銀行振り込みとなる。

20050715poker002 パーティー・ポーカー・ドットコムなどのポーカー・サイトは、実際にお金を賭けたプレイヤーから、数パーセントのサイト利用料を徴収することで収入を得ている。そして、プレイヤーの多くは、最初のうちはゲーム用のお金でプレイしていても、次第に、本物のお金でプレイしたくなるという。そのため、イギリスのメディアでは、オンライン・ポーカーで財産を失うことに対する警告も出されている。また、ギャンブル自体は合法のアメリカやイギリスでも、オンライン・ポーカーは、法律上のグレーゾーンにあり、ポーカー・サイトの多くは、ジブラルタルやコスタリカやなどにサーバーが置かれている。もちろん、日本からプレーする場合も、お金を賭けるのは違法となる。

■ポーカー専門TV局で、プロの技から学ぶ

 オンライン・ポーカーが人気を集めるにつれて、現実の世界のポーカーにも注目が集まっている。5月9日には、全英ポーカー選手権の決勝戦が行われたが、この模様は、イギリスのポーカー専門TV局「ポーカー・チャンネル」によって生中継された。こうしたポーカー番組の視聴者は、トップ・レベルのプレイヤーが、どういう駆け引きをするかを学ぶために見ているようだ。

20050715poker001  これらのポーカー番組では、視聴者を楽しませるための工夫もしている。テーブルの下にカメラを置いて、各プレイヤーに配られた持ち札を写し、どういう役を作っているかを見せる。あるいは、各プレイヤーの胸にセンサーをつけて、心拍数を表示させたりもする。

 これらの選手権には、カジノ出身のプロに加えて、オンライン・ポーカーのトーナメントを勝ち抜いたプレイヤーも参加できる。ただ、オンライン・ポーカー出身者は、相手と対面するかたちでのゲームに慣れていないため、目の動きや表情を読まれないようにサングラスをかけて出場することも多い。オンライン・ポーカーのブームによって、いずれは「ポーカー・フェイス」という言葉が、死語になってしまうのかもしれない。

20050715poker003 パーティー・ポーカー・ドットコムのテーブルの1つ。オンラインの主流は、テキサス・ホールデムというゲームで、ルールや賭け方を知らない人には、ちょっと敷居が高い。

『ASAHI パソコン』2005年7月15日号より

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2005.06.28

目標世界シェア40%――ノキア新戦略を発表

 携帯電話メーカー世界最大手、フィンランドのノキアは6月13日、ヘルシンキで開催した経営方針発表会で、携帯電話の成熟市場、新興市場それぞれに適した製品を投入する方針を示した。これにより、現在32%に落ち込んでいる世界シェアを40%に高める。

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 テロ・オヤンペラ上席副社長兼CSO(最高戦略責任者)は、世界の携帯電話サービス利用に占める音声通話の比率(料金ベース)は、2004年時点で85%だったが、09年には72%へと低下し、代わりに音楽やゲーム、データ通信などの利用金額が増大すると予測する。このため、05年に音楽再生、06年はテレビ視聴、07年はゲームと、付加機能のある高機能端末を投入、欧米など成熟市場でシェアを拡大する。

 ノキアは既に、ハードディスクを搭載し3000曲以上の音楽を記録できる「N91」や、デジタルビデオカメラ機能を持つ「N90」を発表。5月下旬には、無線LANに対応し、家庭でインターネット電話が利用できる携帯情報端末(PDA)も発表するなど、高機能端末を投入している。経営方針発表会の日も、新製品7機種を発表したが、うち2機種は200万画素のデジタルカメラを搭載、4機種は3G(第3世代)対応型で、欧米重視の構成となった。

■5年後にユーザーは10億人増を予測

 ノキアの見通しでは、世界の携帯電話ユーザーは05年末時点で20億人と推計され、5年後の10年には30億人へと増加する。増加分は、インド、中国、中東などのアジア地域とアフリカなどが主となる。オヤンペラ副社長は、アジア、アフリカなどの新興市場向けには、低機能・低価格の普及型の端末を投入し、浸透を図ると表明した。

 このように、成熟、新興市場の同時攻略で、以前から目標に掲げる世界シェア40%の達成を目指す。ノキアの携帯電話部門の営業利益率は、03年に28.3%だったのが、世界シェアが38%から32%に低下したことから、20%前後へ減少しており、「シェア拡大は収益性改善にも貢献する」(ウォルド・モネイミ上席副社長)と説明した。

『週刊エコノミスト』2005年6月28号より

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2005.06.01

ユニークなビジネスを起業しよう――ヨーロッパのベンチャー・ビジネス事情

2004年秋のプロ野球参入問題以来、日本では若手IT起業家への関心が高まっている。アメリカの起業家はグーグルに代表されるように技術志向が強いのに対し、日本のベンチャーは、買収・多角化志向が強いと指摘される。一方、欧州ではユニークなビジネスを起業したという名誉を、重視するようだ。

 3月18日、英国ロンドンで起業家のための異業種交流会“ロンドン・イノベーション・カンファレンス2005”が開催された。一般入場者の会費は100ポンド(2万円)と高額にもかかわらず、200人を超える来場者が詰めかけた。講演やワークショップが中心のイベントだったが、中でも来場者の注目を集めていたのが、39歳の女性起業家、レイチェル・エルノーさんだ。

 エルノーさんは、レッド・レター・デイズという会社を設立した女性。英語で「特別な記念日」を意味し、同社は、F1マシンやジェット機を操縦する権利、有名なスポーツ選手と休日を過ごす権利、秘境探検などのさまざまな体験を、特別な日にふさわしいプレゼントとして提供するユニークな会社だ。

 エルノーさんがレッド・レター・デイズを設立したのは、1989年。会計事務所に勤めていた彼女は、自分の貯金と親や友達からの資金を元手に同社を設立した。当初は、アルバイトとして税務コンサルタントを続けながらの経営だったが、女性誌への広告出稿と大手百貨店との提携により事業は拡大。2000年にホームページ(http://www.redletterdays.co.uk/)を開設し、オンラインによる販売を開始して以降、売り上げは大きく伸びた。02年には、売上高が2500万ポンド(50億円)を超えている。

 またエルノーさんは、BBCテレビで1月から放映されている、イギリス版「マネーの虎」の「ドラコンズ・デン」という番組で、一般から寄せられたビジネスアイデアを吟味する審査員の一人に選ばれるなど、メディアの注目度も高い。

 講演では、エルノーさんは、「起業家として成功するには、イミティター(模倣者)ではなく、イノベイター(革新者)にならなければならない」と強調する。99年に起きたドットコム起業家ブーム以来、レッド・レター・デイズのビジネスを模倣した会社が数多く設立されたものの、そのほとんどは失敗に終わっている。なぜなら「模倣者は先行する会社を追い越すことはできないから」と、エルノーさんは分析する。

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女性起業家のレイチェル・エルノーさん。さまざまなプレゼントを提供するレッド・レター・デイズ設立。最近は、欧米メディアからのインタビュー依頼が殺到しているという。

■ユニークなアイデアをビジネスに
■おカネよりも名誉を重視

 レッド・レター・デイズは、厳密にいえばITベンチャーとは呼べないかもしれないが、ユニークなビジネスアイデアとインターネットを、うまく結びつけた成功例といえる。そして、こうしたケースは、ヨーロッパのベンチャー企業に多くみられる。

 たとえば、インターネットを通じてパック旅行や格安航空券を販売する“ラストミニット・ドット・コム”。同社は98年にマーサ・レーン・フォックスという当時25歳の女性が、男性のパートナーとともに設立した。フォックスさんは、同社が初めて利益を計上した03年に経営から手を引き、現在は新たなべンチャービジネスのプランを準備しているという。

 また格安航空会社のイージージェットを創業したステリオス・ハジイオアヌー氏は、キプロス出身の大富豪で、ベンチャービジネスを立ち上げるのが趣味という変わり種。インターネット予約、電子メールによるチケットの配信、機内サービスの有料化といったアイデアを打ち出し、ヨーロッパの都市間を15~50ポンド(3000~1万円)で結ぶ格安航空サービスで、ヨーロッパの航空業界に革命的変化をもたらした。

 同氏は、すでにイージージェットの株式を売り払い、それを元手に、インターネットカフェや格安レンタカー、格安映画チェ-ンなどの新ビジネスに、次々と挑戦している。

 こうしてみると、ヨーロッパの起業家たちは、お力ネよりも、新たなビジネスを最初に立ち上げたという名誉を重んじていることがうかがえる。そしてそこには、オープン・ソースOSのリナックスを提唱したリーナス・トーバル氏と共通する価値観があるといえるだろう。

『ASAHI パソコン』2005年6月1日号より

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2004.12.15

携帯電話のSIMロック解除します 解除屋が人気の理由は?

日本以外のほとんどの国では、携帯電話に、電話番号や個人情報が記されたSIMカードを挿入して使用する。ただし、多くの場合は、特定の携帯電話キャリアでしか使えないように、ソフトウェアでロックされている。しかし、このSIMロックの解除を行う業者も多数存在する。

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 日本でも、そのユニークなリーフ型のデザインが話題を集めた、ノキアの3G(W-CDMA)/GSM携帯電話『7600』。クリスマス商戦を迎えたイギリスの携帯電話ショップでは、この『7600』のプリペイド用端末が、29.99ポンド(約6000円)の格安で販売され、入荷しても、あっという間に売り切れとなる状態が続いている。

 ただし、この格安の『7600』は、イギリスで他社に先駆けて3Gサービスを始めた携帯電話キャリア、ハチソン3Gでしか使えないようにSIMカードがロックされている。この冬から、英ボーダフォンなどの競合他社が、本格的に3G端末を発売することから、その前にユーザー数をできるだけ増やそうというのがハチソン3Gの狙いだ。そのため、9月まで、299ポンド(6万円)で販売していた『7600』に、インセンティブ(販売奨励金)をつけて、その十分の一の価格で販売している。『7600』を購入したユーザーが、ハチソン3Gの回線を使用し続ければ、長期的には、このインセンティブも回収できる、という目論見だ。

 同じような戦略は、ハチソン3Gだけでなく、英ボーダフォンなど他の携帯電話キャリアも採用している。しかし、この戦略を脅かすビジネスが存在する。それが、SIMロックの解除屋だ。

■解除屋が軒を連ねるトッテナム・コート・ロード

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 「ロンドンの秋葉原」とも言われるトッテナム・コート・ロード。大英博物館にほど近い、この電気屋街には、「Phone Unlock(携帯電話のロックを解除します)」という看板を掲げたSIMロックの解除屋が集まっている。パソコン・ショップや中古携帯電話屋の兼業によるこうした解除屋では、メーカーや機種によって異なるが、5~20ポンド(約1000~4000円)で、SIMロックの解除を請け負っている。

 SIMロックの解除自体は違法ではなく、法律で認められた権利のため、ハチソン3Gや英ボーダフォンでも、ユーザーが申し込めば、ロックを解除してくれる。しかし、その場合は、他社のSIMカードの使用を認めることになるため、100~200ポンド(2万~4万円)を払わなければ、ロックを解除するための暗唱番号を教えてもらえない。

 そのため、ほとんどのユーザーは、正規料金よりもずっと安くロックを解除してくれる解除屋へと向かう。これらの業者は、SIMロックの解除用暗唱番号を割り出すための、違法に開発されたソフトを入手しており、それを元に、ビジネスを行っている。場合によっては、パソコンと接続して、携帯電話のファームウェアを書き換えてしまうこともあるため、ユーザーもそれなりのリスクを覚悟する必要がある。

 SIMロックを解除するメリットの一つは、自分の気に入った携帯電話で、自分に適した料金プランを提供するキャリアのSIMカードを利用できる点にある。また、外国に行った際に、現地で頻繁に通話を行うような場合には、ローミングで高い通話料金を払うよりも、現地でプリペイド用のSIMカードを購入した方が、割安になることも多い。

 SIMロックを解除しても、ショート・メッセージ・サービス(SMS)や画像メールなどのマルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)は利用できる。しかし、ボーダフォン・ライブ!などのインターネット接続サービスは、利用できなくなることが多い。

 ただ、携帯電話キャリアからみれば、自分たちのビジネス・モデルを成り立たせなくしてしまう解除屋を苦々しく思っているのも事実で、SIMロックの仕組みも、だんだんと複雑になってきている。しかし、それでもSIMロックを解除する方法が編み出されてしまい、キャリアと解除屋のイタチごっこが続いている、というのが現状だ。

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パソコン・ショップ内にある解除サービス・コーナー。貼り紙には、「SIMロックの解除は、ユーザーの自己責任で」と書かれている。

『ASAHI パソコン』2004年12月15日号より

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2004.11.30

英ボーダフォン、日本事業建て直しに自信――サリンCEO「12~18カ月で」

 携帯電話で世界最大手の英ボーダフォン・グループは11月16日、ロンドンで2004年9月中間決算を発表した。会見したアルン・サリン社長兼CEO(最高経営責任者)は、不振の日本部門を建て直すには時間がかかるとしながらも、日本法人のトップ交代などの再建策で、巻き返しを図る体制が整ったと強調した。

 ボーダフォンの世界全体の携帯電話ユーザー数は、ヨーロッパやアメリカを中心に拡大、04年3月末に比べ740万人増えて、1億4670万人に達した。この結果、昨年日本市場で日本テレコムを売却したことやポンド高などによる減収要因を吸収し、連結ベースの売上高は、167億9600万ポンド(約3兆2752億円)、利払い前・税引き前・固定資産償却前利益(EBITDA)は、65億500万ポンド(約1兆2684億円)と、ほぼ前年同期並みを維持した。

 日本のボーダフォンは、日本テレコムの売却で固定電話部門が売り上げから消えたことや、携帯電話ユーザーの1人当たり売上高(ARPU)が低下したことなどにより、売上高が、前年同期比18%減の7368億円となった。また、顧客を維持するための費用がかさみ経常利益も同32%減益の844億円となった。

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 しかし、サリンCEOは、日本部門について、「6カ月前に策定した再生計画は、順調に進んでいる」と語り、9社あった地域会社の一本化、物流の合理化、料金体系の見直しなどの再生計画が、05年以降に効果を現してくるとの見通しを示した。

 また、12月には、元NTTドコモ副社長でボーダフォンにヘッドハンティングされた津田志郎氏が、日本部門のトップに就任、出遅れた3G(第3世代)サービスでも、攻めに出る体制になったとしている。サリンCEOは、「日本部門を完全に建て直すには、あと12~18カ月かかる」としながらも、「ようやくNTTドコモやKDDIと、本格的に戦えるようになった」と述べた。

 さらに、日本市場で、ソフトバンクなどが新たに携帯電話事業参入に動いていることに触れ、「もし日本で、次の周波数の割り当てがあるならば、それに最もふさわしいのはボーダフォンだ」と強調した。総務省による周波数の新たな割り当てをめぐっては、既存の携帯事業者と新規参入事業者が激しい奪い合いの様相をみせている。特に、ボーダフォンが望んでいる1.7ギガヘルツ帯は、ドコモ、ソフトバンク、イー・アクセスも手を挙げており、競争が激しい。サリンCEOは、「より多くの周波数帯が必要になる」と、現在の周波数帯では足りなくなるほど、ボーダフォンの3G携帯電話ユーザーが増えるという、強気の見通しを示した。

『週刊エコノミスト』2004年11月30日号より

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2004.11.23

ノキアの新戦略――攻めの携帯電話、待ちのインフラ事業

 携帯電話の世界最大メーカー、フィンランドのノキアは、11月3~4日、モナコで新製品見本市を開き、2005年以降の新製品戦略を発表した。

 ノキアは、05年中に30~35台の携帯電話の新製品を投入、そのうち100万画素以上の画質で撮影できるメガピクセルカメラ付き携帯電話は、20機種超になるという見通しを示した。

 同社の04年の世界シェアは、03年の38%から32%に落ち込むと予想されている。その原因は、折り畳み式携帯電話やカメラ付きの携帯電話の投入が遅れたことによるもので、この分野の製品拡充を狙っている。

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 ヨルマ・オリラ会長兼CEO(最高経営責任者)は、講演で、「数年前は、ノキアが、カメラ付き携帯電話の分野で世界長大手になるとは、誰も予想できなかっただろ」と語り、05年中にもカメラ付き携帯電話でもトップシェアに躍り出ると、自信のほどを示した。

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 また、PDA(携帯情報端末)型携帯電話でも、「7710」という新製品を発表した。同製品は、05年よりフィンランドで開始される、FMラジオの受信とともに画像や文字データを表示する“ビジュアルラジオ”というサービスが利用できる。さらに、06年の実用化をめざし、地上波デジタル放送によるテレビ番組を携帯電話で見ることができる〝モバイル・テレビ″というサービスの実験も開始した。

 こうした一連の発表からは、単なる携帯電話メーカーにとどまらず、一気に、ITテクノロジーのリーディングカンパニーとしての地位を築こうとするノキアの戦略
がうかがえる。こうした多岐にわたる経営戦略について、タピオ・ヘドマン副社長は、「きちんと資源の配分を考えており、決して無理なものではない」と、戦線を広げすぎているのではないかとの危惧を一蹴した。

■待ちの姿勢のインフラ事業

 積極的な攻めの姿勢を示した携帯電話事業に対し、待ちの姿勢を続けるのが、携帯電話ネットワークのインフラ事業である。ネットワークインフラとは、携帯電話の基地局や付帯設備の製造・販売などを含む事業である。同部門のノキアの売上高に占める比率は、19%にすぎないが、03年の世界シェアは15%と、スウェーデンのエリクソンの28%に次ぐ世界2位の座を占めている。

 ノキアが、3G(第3世代携帯電話)用技術として選択したW-CDMAは、多くの携帯電話キャリアによって採用された。しかし、1999年のITバブルがはじけて以来、携帯電話キャリア各社は、財政的に厳しくなり、巨額の投資が必要な3Gサービスの開始を遅らせた。3G携帯電話の開発が遅れていたことも、サービス開始が遅れた理由の一つだが、この間、ノキアは、大規模なリストラを続
けながら、機が熟するのを待つほかなかった。

 しかし、今年のクリスマスに向けて、ようやくヨーロッパを中心に3Gサービスが本格的に開始される。04年初には、世界で15社が3Gサービスを行っていたにすぎないが、今年末には、60社へと急速に拡大する。

 また、日欧が主導し、ノキアが採用しているW-CDMAに対抗する3G用技術として、主に米国が主導するCDMA2000、CDMA1xなどがあるものの、これらの技術が、今後、世界的に主流になる可能性は低い。ノキアのネットワーク部門担当ディレクターのエサ・ハルユ氏は、「将来の3G携帯電話ユーザーも含めれば、W-CDMAが8割を占めるだろう」と強調する。

 同氏は、W-CDMAとは異なる技術を採用しようとしているアメリカや中国市場でも、W-CDMAを主流にさせる機会があると見ており、その機が熟するのを待っている。インフラ部門のシェア拡大は、3G携帯電話部門での商機の拡大に役立ってくるはずだ。

『週刊エコノミスト』2004年11月23日号より

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2004.11.03

【Nokia Mobility Conference Vol.2】ノキアCEOのヨルマ・オリラ氏が基調講演・・・カメラ付き携帯電話とスマートフォンが携帯電話市場を拡大する

フィンランドのノキアは、モナコのモンテ・カルロにて、2~4日(現地時間)、ノキア製品のユーザーとプレス向けのイベント"Nokia Mobility Conference"(ノキア・モビリティ・カンファレンス)を開催した。3日には、同社CEO(最高経営責任者)兼会長のヨルマ・オリラ(Jorma Ollila)氏が、基調講演を行った。同CEOは、今後の携帯電話市場は、カメラ付き携帯電話とPDA型携帯電話"スマートフォン"が市場拡大の牽引車となることを示した。
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ヨルマ・オリラ(Jorma Ollila)ノキアCEO(最高経営責任者)兼会長

同CEOによると、現在、世界に17億人の携帯電話ユーザーがおり、これは世界の人口の26%に相当するという。そして、「すでに固定電話のユーザー数を、携帯電話のユーザー数が上回っている。なぜなら、発展途上国の多くは、固定電話回線網の普及より前に、携帯電話の普及を進めているからだ」という。

そして、2004年の世界の携帯電話の販売台数は6億台に達し、その3分の1がカメラ付き携帯電話である、という。ノキアは、メガピクセル・カメラを搭載した携帯電話を中心に、2005年中に、20機種を発売する予定だ。「数年前の時点では、ノキアが世界最大のカメラ付き携帯電話のメーカーになるとは誰も予想できなかった」と、同社が、カメラ付き携帯電話の分野でも、シェアトップに躍り出ることができるという自信のほどを示した。

20041115nokia002 『Nokia 6020』は、デジタルカメラ(640×480ピクセル)を搭載したエントリーモデル。TFT液晶ディスプレイの解像度は120×120ピクセルで、幅44mx長さ106mmx厚さ20mm、重さ88g。EDGE(900MHz)とGSM(1800/1900MHz)対応のヨーロッパとアジア向けと、GSM(850/1800/1900MHz)対応の米国向けの2種類の端末がある。2005年1-3月に発売。価格は200ユーロ(2万7000円)。

また、カメラ付き携帯電話とともに、PDA型携帯電話"スマートフォン"が、市場拡大に貢献するという。同CEOによると、「PDA型のスマートフォンのマーケットは、年間100%以上の伸び率を示している」という。そして、「そう遠くない将来には、携帯端末でテレビを見たり、ゲームをしたり、音楽を聴くようになる」というビジョンを示した。

20041115nokia003 特に、2006年に実用化を予定している、携帯電話で見るテレビ"モバイル・テレビ"は、「大きなヒットになる」と期待を示した。また、見るラジオ"ビジュアル・ラジオ"については、「2005年中には、より多くの端末が対応するようになる」と語り、ノキアが"ビジュアル・ラジオ"の普及に大きな期待を寄せていることをあきらかにした。

20041115nokia004 『Nokia 3230』。『Nokia 7170』と同じく、ビジュアル・ラジオに対応した端末。GSM(900/1800/1900MHz)/GPRS/EGPRSに対応。130万画素(1280x960ピクセル)のデジタルカメラを搭載。Symbian OSを搭載し、ユーザー・インタフェースは"Series 60"。ブラウザーはxHTML/HTMLに対応。FMラジオ、MP3プレーヤー搭載。幅49mmx長さ109mmx厚さ19mm、重さ110g。2005年1-3月にヨーロッパとアフリカで発売。価格は250ユーロ(3万3750円)。

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【Nokia Mobility Conference Vol.1】ノキアが、タッチスクリーン方式のPDA型GSM携帯電話『Nokia 7710』を発表・・・ビジュアル・ラジオとモバイル・テレビ

フィンランドのノキアは、モナコのモンテ・カルロにて、2日(現地時間)、ノキア製品のユーザーとプレス向けのイベント"Nokia Mobility Conference"(ノキア・モビリティ・カンファレンス)というイベントを開催、タッチスクリーン方式のPDA型GSM携帯電話『Nokia 7710』を発表した。

20011104nokia000 "Nokia Mobility Conference"(ノキア・モビリティ・カンファレンス)の会場は、モナコのモンテ・カルロの海岸沿いにあるグリマード・フォーラム(Grimard Forum)。

●PDA型GSM携帯電話『Nokia 7710』

20011104nokia001 『Nokia 7710』は、GSM(900/1800/1900MHz)/GPRS/EDGE対応のPDA型携帯電話で、タッチスクリーン方式の横長のTFT液晶デイスプレイ(6万5536色、640x320ピクセル)が特徴。重さ189g、幅128mm×長さ69.5mm×厚さ19mm。本体価格は、500ユーロ(6万7500円)程度となる見通し。『Nokia 7710』の発売は、2005年1~3月を予定している。日本での発売の予定は無い。

20011104nokia002 『Nokia 7710』は、通常は、両手で持って操作する。左側の一番上にあるのが十字キーで、その中心部に決定キーがある。左側の中央にあるボタンは、プルダウン・メニューを表示させるためのキー。左側の一番下を押すと、メニュー画面が表示される。右側にある上2つのボタンには、アプリケーションによって、異なる機能が割り振られる。右側の一番下は、一つ前の作業に戻るためのバック・キー。タッチスクリーンによる操作も可能で、スタイラスが付属している。

20011104nokia003 『Nokia 7710』の裏側。2倍ズームのメガピクセル・カメラ(詳細未公表)を搭載。カメラの脇の切れ込みは、スピーカー。

20011104nokia004 米リアル・ネットワーク社のリアル・プレイヤー上でビデオ・クリップを再生しているところ。再生されているのは、ドイツの芸術家ウィリアム・ウェグマン(Wiliam Wegman)氏の犬をテーマにしたビデオ・クリップ。

Symbian OSを採用し、ユーザー・インターフェースは、Series 90。ブラウザーは、xHtml、HTML、Macromedia Flash 6に、電子メールは、SMTP, POP3, IMAP4に対応している。また、米マイクロソフトのオフィス製品との互換性のあるアプリケーションも搭載されている。最大待ち受け時間は、7~9日、最大通話時間は、2~4時間。90MBのユーザーメモリを搭載、128MBまで増設可能。メガピクセル・カメラ(1125x846ピクセル、詳細未公表)を搭載。MP3プレイヤーを内蔵。FMラジオ・チューナーも搭載されている。

●ビジュアル・ラジオ

また、『Nokia 7710』は、ビジュアル・ラジオ(Viasual Radio)サービスにも対応している。ビジュアル・ラジオとは、FMラジオの放送局により提供されるサービスで、通常のFMラジオを聴きながら、その内容と対応した情報が、ディスプレイに表示されるもの。音声は通常のFM電波でラジオで受信する一方、同時に、文字や画像のデータが携帯電話のネットワークを通じて配信される。聴いている楽曲のタイトルや天気予報などのほか、次に演奏する楽曲を決めるための投票やクイズなどのインタラクティブ機能もある。また、着メロをダウンロードして購入することもできる。

サービスの開始は、2005年から、まず、フィンランドの携帯電話キャリアのテリアソネラ(TeliaSonera)社と、フィランドのラジオ局SBSフィンランド(SBS Finalnd)社が開始する予定。イギリスのバージンラジオ(Virgin Radio)もサービスの提供を表明している。いずれもサービスの詳細などは未定。

20011104nokia005画面には、現在、演奏中の楽曲のアーティストとタイトルが表示されている。この楽曲が、気に入ったユーザーは、その着メロをダウンロードして購入することができる。

20011104nokia006 ビジュアル・ラジオのインタラクティブ機能により、次に演奏する楽曲をリスナーが投票して決めることもできる。

●モバイル・テレビ

さらに、モバイル・テレビ(Monile TV)のプロトタイプ・モデルも紹介された。これは、同社が標準化を進めている"IP Data Casting over DVB-H(Digital Video Broadcast - Handheld)"テクノロジーを利用したサービス。テレビ番組をデジタル化し、携帯電話用ネットワークを介して、IP(インターネット・プロトコル)によるデータ送信を行う。携帯電話には、専用のDVB-Hレシーバーとソフトウェアを搭載する必要がある。"IP Data casting over DVB-H"のデータ送信速度は、最大11Mbpsで、1チャンネルあたり128~384kbpsのデータが、20~50チャンネル分同時に配信される。インタラクティブ機能は無く、携帯電話用のテレビ受信機として機能する。

20011104nokia007 デモンストレーションとして、『ユーロ・ニュース』をつけたところ。11月3日のアメリカ大統領選を報じるニュース番組を、リアルタイムで見ることができた。

20011104nokia008 専用のDVB-Hレシーバーを、『Nokia 7710』に装着する。

ノキアは、10月より、米クラウン・キャッスル(Crown Castle)社との提携し、米ピッツバーグ州にて、試験運用をすでに開始している。実用化は、早くとも2006年となる見通し。

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2004.11.01

サッカーをITで1024倍楽しむ方法――自宅からテレビで賭け、携帯電話で結果を見る

 イギリスといえばサッカーの発祥の地。サッカーを楽しむことにかけては、ほかの国の追随を許さない。このサッカーの母国では、デジタルテレビや3G携帯電話、インターネットなどのITインフラを活用した、サッカーを楽しむためのサービスが花盛りだ。

 サッカー日本代表のMF、稲本潤-のウエストブロミッチヘの完全移籍が決まり、日本のファンの注目を集めているイングランドのプレミアリーグ。アーセナルの連続無敗記録更新や、18歳の新鋭ルーニーのマンチェスター・ユナイテッドヘの移籍など、話題はつきない。

 イギリス人のサッカー熱に、拍車をかけているのが「賭け」であることは、改めていうまでもないことだろう。イギリスでは、ギャンブルが公認されており、街には、ブックメーカーといわれる賭け屋が、多数出店している。

 日本のサッカーくじ「toto」は、ある意味「宝くじ」をあてるようなものだが、イギリスの賭けは、それよりもはるかにバリエーションが多く、ギャンブル性が高い。あるチームの勝ちや引き分けを予想させるだけでなく、何点差で勝つか、何対何で勝つか、最初に得点するのはだれか、というように、さまざまな賭け方がある。そして、それぞれの賭けについて、ブックメーカーが胴元となってオッズを設定する。ブックメーカーと客との真剣勝負であり、客の方も試合の展開を読んで賭けるため、事前の分析や試合の応援にも、いっそう熱が入る。

 こうした賭けは、デジタル衛星放送会社BスカイBの提供するインタラクティブサービス「スカイベット」を通じて、自宅からテレビを見ながら楽しむこともできる。専用チューナー「デジボックス」を電話回線に接続し、リモコンの専用ボタンを押すだけで、賭けを含めたインタラクティブサービスにアクセスできる。

 スカイベットでは、サッカーを含め、毎週平均24万件の賭けが行われており、「2003年下半期の売上高は、9100万ポンド(約182億円)にのぼる」(BスカイB)ほど、人気を集めている。

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アーセナル対エバートンの試合結果を予想する。オッズは、アーセナル勝ちが4倍、エバートン勝ちが8倍、引き分けが10倍。

■携帯電話で見るサッカー
■自分だけのチームを作ることも

 イギリスでは、テレビ以外でもサッカーを視聴することができる。3G(第3世代)携帯電話サービスを提供するハチソン3G UKの人気コンテンツは、サッカーなどのスポーツのビデオクリップを配信する“Sport on 3”だ。

20041101football002  プレミアリーグの各試合終了30分後には、ハイライトシーンをまとめた1分~1分30秒のビデオクリップをストリーミング配信する(ファイル形式はMPEG4対応)。プリペイドタイプでも月決め契約でも、月5ポンド(約1000円)の追加料金を払えば、各種スポーツのビデオクリップを、何本でも、制限なく楽しめる。外出先からでも、自分のひいきのチームや選手の活躍をチェックできるわけだ。

 ただ単に、賭けをしたり、好きなチームを応援したりというだけでは物足りないという人には、自らが監督となって、自分だけのチームを作り上げることもできる。インターネットを利用した“ファンタジーフットボール”と呼ばれるサービスは、英「デイリーテレグラフ」紙などの歴とした高級紙や、国営放送BBCによって提供されているものだ。

 “ファンタジーフットボール”の一般的なルールは、シーズン開幕前に、プレミアリーグのチームから、自分の好きな選手11人を選んで登録する。そして、各選手の、実際の試合での活躍を数値化して、ポイントの合計値を競う。たとえば、デイリーテレグラフ(http://www.fantasyfootball.telegraph.co.uk/)では、1得点につき5ポイント、1アシストに3ポイント、警告はマイナス2ポイント、退場が5ポイントなどと定められている。

 同紙の場合は、登録費用として7.5ポンド(約1500円)必要だが、毎週、最高ポイントをあげたチームに対して250ポンド(約5万円)の賞金が、シーズン終了時には、優勝チームに5万ポンド(約1000万円)、2位には1万ポンド(約200万円)の賞金が与えられる。

 試合を楽しみ、賭けを楽しみ、さらに自分でチームを作って楽しむ。イギリス人が、年中サッカーに夢中になっている理由が、おわかりいただけただろうか。

『ASAHI パソコン』2004年11月1日号より

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2004.07.27

英ボーダフォン――株価低迷で、大揺れの株主総会

 携帯電話キャリア世界最大手の英ボーダフォンは、7月27日、本社のあるロンドンで、日本の株主総会に相当する年次総会(AGM)を開催した。役員の改選などを含む14項目の提案は、いずれも90%以上の株主の賛成を得て議決された。しかし、株主総会の内容は、決してシャンシャン総会といったものではなく、会場に集まった株主からは、同社の経営陣に対して、厳しい質問や意見が投げかけられた。

 「株価が低迷しているのは、赤字が原因だ。一体、いつになったら黒字になるのか?」、「現在の経営陣は、すべて辞任すべきではないのか?」、「我々株主には、リスクを取らせているのに、あなた方はおカネを取っているだけだ」――。

 1時間弱続いた質疑応答の間、アルン・サリン同社社長兼CEOや他の役員は、次々と飛び出す厳しい質問や意見への弁明に終始した。会場に集まった株主のほとんどは、個人株主だったが、彼らが厳しい意見を投げかける背景には、同社の株価低迷がある。同社の株価は、今年1月につけた年初来高値150ペンスから、現在の120ペンス近辺へと20パーセントも下げている。

 株価低迷の理由の一つに、同社が2004年3月期決算で、90億ポンド(1兆8000億円)の巨額の赤字を計上していることがある。これは、過去に行った大型買収や、3Gライセンス獲得によって発生したのれん代の償却が、毎年150億ポンド(3兆円)計上するためだ。

 この巨額の償却は、2010年度まで続く。この点に関し、サリンCEOは、「キャッシュフローでみれば、すでに黒字体質である」ことを強調する。実際、前期決算では107億ポンド(2兆1400億円)の営業利益を計上している。

 そして、同社は、株価対策として30億ポンド(6000億円)の株式の買い入れ償却をアナウンスしているのだが、これが株価に対し、良い影響を与えていない。ここに同社の株価低迷の2つ目の理由がある。これは、ボーダフォンの経営陣に対して、ロンドンの金融街シティの機関投資家たちが、不信感を抱いているためだ。

■アメリカと日本 迷走する世界戦略

 今年2月、ボーダフォンが、米国第三位の携帯電話会社米AT&Tワイヤレスの買収を検討している、というニュースが世界を駆けめぐった。この買収合戦は、結局、米シンギュラー・ワイヤレスが、勝利をおさめたのだが、シティの投資家が、ボーダフォンの経営陣に不信感を抱くようになった原因は、この買収合戦に負けたことではなく、むしろ、そこに至るプロセスにあった。

 この買収話が浮上した時点で、ボーダフォンは、米国第一位のベライゾン・ワイヤレスの株式を45パーセントを保有しており、サリンCEO自身が、「この状態に満足している」と、何度となく投資家に対して説明していた。その同社が、突然、AT&Tワイヤレスの買収に名乗りをあげたことから、シティの投資家たちの間には、「サリンCEOは、明確な方針を持たない場当たり的な経営者」という認識が広まった。

 さらに株価低迷の3つ目の理由として、サリンCEOは、「2Gから3Gへの移行に対する不安を投資家が抱いている」こともあげている。特に、3Gが最も進んでいる日本市場で、KDDIとNTTドコモに大きく遅れをとっていることも大きい。また、日本法人前社長が、突然辞任するなど、経営も揺れている。

 この点を質した筆者に対して、サリンCEOは、「後任の社長には、日本人を据えて、より強固な経営体制を作りあげる。3Gで出遅れたのは、魅力的な携帯端末が無かったためだが、クリスマス商戦に間に合うように、多くの端末を投入することで挽回できる」と回答している。再現地化と3G端末の積極的な投入という二つの方針を示している。

 同社にとって、唯一の救いは、欧州の3Gインフラは、同社が選択したW-CDMA方式に収斂しつつあり、3G端末を日欧同時に大量投入できる点だろう。

『週刊エコノミスト』2004年8月24日号掲載記事の草稿より

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2004.07.06

北欧の巨人ノキア、シェア奪回の布石

 携帯電話世界最大手メーカーのノキアは、6月14日、本社のあるフィンランド・ヘルシンキで開催したプレスカンファランスで、2004年第1四半期の世界シェアが32%だったとの推計値を発表した。米民間調査会社ガートナーによる推定値28.9%よりも高い数字だったとはいえ、03年の世界シェア38%のノキアにとっては、厳しい現実を示している。

 このシェア低下の最大の原因は、米モトローラや韓国サムスン、そして日本メーカー製の携帯電話にシェアを奪われたことによるものだ。特に、折り畳み式携帯電話のジャンルで、大きく出遅れたことが原因だ。

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 同社は、この遅れを挽回するために、第3四半期以降に発売予定の折り畳み式携帯電話3機種を発表した。120ユーロ(1万5600円)前後の低価格機「2650」やカメラ付きの「6170」(250ユーロ=3万2500円)、液晶部分の回転する「6260」(400ユーロ=5万2000円)で、ノキアの折り畳み式のラインナップは、ようやく5機種となった。

 また、ノキアのシェア低下の背景には、携帯電話キャリア(通信会社)との関係の変化を指摘する声も多い。圧倒的なシェアを誇っていた時代のノキアは、「携帯電話を作るだけ作って、販売は、キャリアや小売りに任せるだけ」と指摘する業界関係者も多い。

 英ボーダフォンなどの大手キャリアは、キャリアが携帯端末の発売時期やコンテンツなどを管理する日本型のビジネスモデルの導入を目論んでおり、韓国や日本のメーカーとの協業関係を深めてきた。たとえば、欧州市場で初のカメラ付きの折り畳み式携帯を発売したシャープは、現在でも、ボーダフォンのみに端末を提供しており、その典型的な例といえる。

■携帯向けOSのデファクト化

 この流れに抵抗するかのごとく、ノキアが推進しているのが、携帯情報端末向けOS(基本ソフト)「シンビアン」のデファクト化だ。

 シンビアンOSは、ノキアなどの携帯電話メーカー数社とハンドヘルドPCメーカー英サイオン社が、共同で出資して設立した英シンビアン社が開発を進めてきた。

 今年2月に、ノキアがシンビアン社の株式の過半数を買い占めたことから、ノキアの影響力は増しているが、シンビアンOSの携帯電話用ユーザー・インターフェー
ス「シリーズ60」のソースは他社にライセンス供与されている。

 現在、ノキアを含め7社からシリーズ60を採用した携帯端末が16機種発売されており、累計出荷台数は1000万台を超えている。

 シンビアンOSでは、ユーザーが、好きなアプリケーションをインストールして使う、というパソコンと同じような使い方ができるようになるため、ユーザーの選択肢が増してくる。

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 このシンビアンOSは、日本でも第4四半期に発売予定の3G(第3世代、W-CDMA)対応のPDA型携帯電話「6630」にも採用されている。6630には、パソコン向けでも人気のある米リアル社のストリーミングソフト「リアルワン・プレーヤー」がプリインストールされており、ビデオや音楽のストリーミング再生が行える。

 3Gの高速データ通信(ダウンロード時最大毎秒384キロビット)を活かしたサービスが楽しめるが、実は、この機能は、これまでの日本メーカー製の3G携帯電話には搭載されていないものだ。

 ノキア・リサーチセンターのテロ・オヤンペラ上席副社長は、「シンビアンをベースに、ビジネス、イメージ処理、エンターテインメントなど、それぞれの分野のアプリケーションを開発していく」と語る。

 キャリアの管理下で、端末やアプリケーションを開発するのではなく、端末メーカー主導で新しいアプリケーションを提供し、それをユーザーに選ばせる――キャリアからの独立性を維持しながら、シェア奪回を図るという戦略を、ノキアは指向している。

『週刊エコノミスト』2004年7月6日号より

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2004.07.04

ロボットのサッカー大会 ポルトガルで開催

「2050年までに、人間のサッカーチーム世界チャンピオンと戦って勝てるロボットのサッカーチームを作る」という遠大なビジョンを掲げてスタートしたロボカップ世界大会も、今年で8回目を迎えた。まだまだ、人間とは比べるべくもないが、それでも、さまざまなロボット達の共演は、リスボンの観衆を沸かせていた。

■世界37カ国から346チームが参加

 ロボットによるサッカーの世界大会『ロボカップ ポルトガル 2004』が、6月29日から7月3日まで、ポルトガルにあるリスボン国際博覧会場で、開催された。同大会は、サッカーをプレーできる自律型ロボットの開発を目標に掲げて、ロボット工学や人工知能の研究に携わる研究者が集い、1997年から、毎年開催されているものだ。今年は、同じ時期に、本物のサッカーの欧州選手権(ユーロ2004)が行われていたポルトガルのリスボンで開催された。

 ロボカップには、実際にロボットを製作して参加する小型機リーグや中型機リーグ、ソフト上でサッカーを行うシミュレーション・リーグのほかに、災害救助を行うレスキュー・リーグなどがあり、世界37カ国から1600人が参加した。

 中でも、来場者の注目を集めていたのは、ソニーの『AIBO』を使用した四足ロボットリーグ。これは、市販されている『AIBO』のプログラムを、サッカー選手用に書き換えて、4体1チームでプレーさせるもので、ペットロボットとしてはありえないようなラフな動きをすることもある。

 四足ロボットリーグをサポートしているソニー情報研究所の藤田雅博氏によると、「2000年のメルボルン大会の時に、前足を折り曲げて匍匐前進をし、前足でボールを抱え込んでロングシュートを撃てるようになって以来、プレーのレベルがあがっきた」という。また、開発環境をオープンにしたことで、参加チーム数が、20以上に増えたこともレベルの向上に寄与したという。

 今大会で優勝したのは、ドイツのブレーメン大学など4大学が連合して結成した”ドイツチーム”。前回大会で優勝したオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ・チームなどの強豪を退けての優勝だ。ドイツチームは、4大学の連携によって、他のチームより多くのプログラムが検証できたことにより、多彩な動きが可能となった。たとえば、相手のシュートを両手を広げてブロックしたり、前足でボールを奪ったり、ボールを抱え込んでロングシュートを放ったりと、さまざまな動きができるようになったのが勝因だ。

 とはいえ、まだまだ肉弾戦とロングシュートが中心で、前田氏の理想とする「パスをつないでいくサッカー」が実現されるには、まだまだ時間がかかりそうだという。

■ジュニア・リーグでは アジア勢の健闘が目立つ

 ジュニア部門は、小学生部門と中高生部門にわかれて、サッカーの1対1リーグと2対2リーグのほかに、レスキュー・シュミレーションやダンス・コンテストなども行われた。
 プライマリー部門の2対2リーグの決勝戦は、九州の”アルティメット”チームと、シンガポール・チームの対戦となった。”アルティメット”が、先行したものの、シンガポール・チームが終盤に追い上げ、7対6で逆転優勝した。

 今年のジュニア部門は、ハイテク先進国の日本、台湾、韓国に加えて、中国、シンガポールなど、アジア勢の健闘が目立っていた。ロボカップ国際委員会の石黒周氏によると、「中国やシンガポールは、政府が資金面や技術面でバックアップしていることも大きい」という。

 一方、惜しくも準優勝に終わった”アルティメット”チームのメンバーの父親は、「ロボットの製作費から、ポルトガルまでの旅費まで、全て親の財布からなので、大変です」とこぼしながらも、「来年は、優勝します」と、子供達以上に、雪辱に燃えていた。

 この他のリーグでは、日本のチームの健闘が目立っていた。まず、中型機リーグの決勝戦は慶應大学チームと金沢工業大学チームの対戦となり、慶應大学チームが優勝した。また、遠隔操作によって、災害地での人命救助を行うリアル・ロボット・レスキュー・リーグでは、桐蔭横浜大学が優勝。さらに、人間型ロボットによるヒューマノイド・リーグでは、チーム大阪の”VisiON(ヴィジオン)”が、PK合戦で優勝したほか、その他の競技でも高得点を得て、ベスト・ヒューマノイド賞を受賞した。

 次回のロボカップ世界大会は大阪で、2006年大会は、サッカーW杯の開催地ドイツで行われる予定だ。

20040703robocup014ゴール前で、シュートチャンスを伺うアイボ。青のドイツチームは、多彩な動きで、相手チームを圧倒した。

20040703robocup015 ジュニアのプライマリー部門2対2リーグの決勝戦。自作のロボット2機で、赤外線を発するボールを追いかける。

20040703robocup016ロボカップの会場となったリスボン国際博覧会場。サッカーのユーロ2004のメディアセンターが、同じ敷地内に設置されていた。

20040703robocup017中型機リーグは、センサーを搭載した自律型ロボットが、4機で1チームを構成する。慶應大学チームが優勝した。

20040703robocup018ソフトウェアで、サッカーの対戦を行うシュミレーション部門。写真は、地元の"FCポルトガル"と、2D部門で優勝したロシアの"STEP"チームの対戦。

20040703robocup019PK合戦の決勝戦で、ゴールを守るチーム大阪の”VisiON”(右)。もし仮に、”VisiON”が市販されるとしたら、価格は100万円程度になるとのこと。

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ロボカップ世界大会がポルトガルで開催

■世界37カ国から参加 ジュニア部門も700人

 ロボットによるサッカーの世界大会『ロボカップ ポルトガル 2004』が、6月29日から7月3日まで、ポルトガルのリスボン国際博覧会場で開催された。

 同大会は、2050年までに人間のチームとサッカーをプレイして勝てるロボットの開発を目標に掲げていることもあり、本物のサッカーのユーロ2004(欧州選手権)が開催されたポルトガルが、今年の開催地となった。

 もっとも来場者の人気を集めていたのは、ソニーのAIBOを使用した四足ロボットリーグ。同リーグでは、これまでは米カーネギー・メロン大学や、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学が二強だった。しかし、今年は、ドイツのブレーメン大学など4つの大学が連合して”ドイツチーム”を作って参加し、圧倒的な強さで優勝をおさめた。

 これは、AIBOをコントロールするプログラムの本数が、他チームより多かったためで、相手のボールを奪う前足で奪う動作や、頭を使ったパス、ボールを抱え込んでのロングパスなど、多彩な動きが可能となったためだ。

 これ以外では、日本チームの健闘がめだった。まず、ヒューマノイド・リーグでは、チーム大阪の”VisiON(ヴィジオン)”が、PK戦で優勝したほか、自由演技などでも高得点をマークし、ベスト・ヒューマノイド賞を受賞した。また、中型リーグでは慶応大学チームが優勝。災害救助を行うリアル・ロボット・レスキュー・リーグでは、桐蔭横浜大学が優勝した。ジュニア部門では、日本を始め、中国、台湾、韓国、シンガポールなどのアジア勢が上位を占めていた。

 来年のロボカップ世界大会は大阪で、そして2006年大会は、サッカーW杯の開催地となるドイツでの開催が予定されている。

20040703robocup001 ゴール前の混戦を征して得点する、ドイツの4大学連合チームのAIBO(青)。多彩な攻撃を繰り広げられるようになったのが勝因。

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ジュニア・プライマリー部門の2on2リーグで準優勝した九州の”Ultimate(アルティメット)”チーム(写真左)。優勝は、シンガポールの南洋(ナンヤン)小学校チーム(写真右)。

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ジュニア部門でも、かなりの人数が観戦していた。

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ロボカップの会場となったリスボン国際博覧会場。

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同じ時期にサッカーのユーロ2004も開催されていたが、ロボカップ関係者の多くは、準備に追われてスタジアムでサッカー観戦できた人は、ほとんどいなかったという。

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中型リーグの決勝戦は、慶応大学チームと金沢工業大学チームの対戦となり、慶応大学が優勝した。

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ポルトガルのテレビ局のスタッフからインタビューを受ける慶応大学チーム・キャプテンの藤井飛光(ひかり)さん。

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ロボットを遠隔操作し、人命救助を行うリアル・ロボット・レスキュー・リーグ。

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写真は、電気通信大学の"SHINOBI"で、残念ながら、この後リタイア。

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今後の大会で、新たに競技に加えられることが検討されているセグウェイを利用したサッカーロボット。

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PK合戦の決勝戦で、シンガポールの”Robo-Erectus”(左)の放つシュートに対して、ゴールを守るチーム大阪の”VisiON”(右)。もし”VisiON”が市販されたら、価格は100万円程度になるとのこと。

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PK合戦で優勝したチーム大阪のメンバーと握手をする関淳一大阪市長。来年のロボカップが大阪で開催されることもあり、リスボンに駆けつけた。

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ベスト・ヒューマノイド賞を受賞したチーム大阪。ルイ・ヴィトン提供のクリスタル製の豪華トロフィーが授与された。

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2004.06.15

英スプラッシュパワー社、携帯電話を置くだけで充電ができる充電器を開発

英国ケンブリッジに本社のあるベンチャー企業のスプラッシュパワー社(Splashpower Ltd.)は、パッドの上に携帯電話やPDAを置くだけで、充電が可能となる充電器を、2001年に開発し、現在、日本やヨーロッパの主要メーカーと技術供与に関する交渉を進めている。同社の技術は、米国で開催されたCES(Consumer Electronics Show)などで公開され、すでに一部の欧米のメディアでは紹介されている。しかし、日本向けには、まだ紹介されていないこともあり、同社CEOのリリィ・チェン(Lily Cheng)氏に、同社の技術の特徴などについて話を伺った。

20040611splashpower001 [同社の製品が実用化された場合のイメージ図。パッドの上に、携帯電話やPDAを載せるだけで、充電ができる。同じ技術を採用した機器ならば、一枚のパッドで複数の機器の充電を、同時に行えるようになる]

同技術の基本的な仕組みは、電動歯ブラシの充電台で採用されているものと同じで、電磁波によって、物理的な接触を伴わずに、電気を発生させて充電するもの。この技術自体は、目新しいものではなく、特許の対象となるような性質のものではない。しかし、電動歯ブラシの充電台で発生する電力は、数ミリワットの微弱なものであるのに対して、同社の技術では、携帯電話などの充電に必要な電力を発生させることができる。

同社の製品は、電磁波を発生させる充電台『スプラッシュパッド』(SplashPad)と、電磁波を受信して電気に替え充電を行なう『スプラッシュモジュール』(SplashModule)にわけられる。『スプラッシュモジュール』は、携帯電話やPDAのバッテリーに装着し、『スプラッシュパッド』から発せられる電磁波を受信して電気に替え、充電を行うためのもの。『スプラッシュモジュール』は、面積は携帯電話やPDAのバッテリーと同じで、厚さは0.7mm以下に抑えられるために、携帯電話やPDAのバッテリーに貼り合わせるかたちで装着される。

20040611splashpower002 [電磁波を発生させる『スプラッシュパッド』]

『スプラッシュパッド』は、携帯電話やPDAの充電に必要な12~15ワット相当の電磁波を発生させることができる。同社の試作品(上の写真を参照)は、幅 150mm×奥行き100mm×厚さ20mm程度の大きさで、電磁調理器の小型版と言ってもいいかもしれない。ただし、センサーを内蔵しているために、何も置かれていない時には、電磁波は発生しない。また、携帯電話やPDA以外のもの、たとえば指輪や鍵などが置かれていても、電磁波は発生しないため、これらの物が熱を発生することはないという。

20040611splashpower003 [『スプラッシュモジュール』を搭載したバッテリーが装着された携帯電話(韓国SKテレコム用)を、『スプラッシュパッド』の上におくだけで充電ができる。充電にかかる時間は従来の充電器と同じという]

一方、携帯電話などのバッテリーには、電磁波をキャッチして電気に替えて充電を行なう『スプラッシュモジュール』が搭載されている。バッテリーは、従来のリチウムイオン電池を使用するが、モジュール内の充電を管理する集積回路を変更すれば他の二次電池にも応用できる。モジュールの面積は、携帯電話やPDAのバッテリーとほぼ同じ面積で、厚さは0.7mm以下に抑えられるため、携帯電話やPDAのバッテリーに貼り合わせるかたちで装着できる。

20040611splashpower004 [仕組みを説明するスプラッシュパワー社CEOのリリィ・チェン(Lily Cheng)氏。香港出身の25歳で、ケンブリッジ大学在学時に、ビジネス・プラン・コンテストで獲得した資金をもとに、2001年に友人と同社を設立した。現在、同社の社員数は17人]

電磁波を使って、物理的な接触無しに充電するという技術自体は、目新しいものではない。しかし、同社の充電システムで採用されている(1)パッドからの電磁波の出力を大きくする技術、(2)バッテリー以外のものが置かれた際には電磁波を出さないようにする技術、(3)受信側のモジュールの小型化など、20数件の特許を申請中という。同社CEOのリリィ・チェン(Lily Cheng)氏や、同社の共同創業者は、英ケンブリッジ大学在学中は、工学を専攻しており、申請中の特許は、すべて同社が開発したものという。

現在、同技術の採用に関して、日本、韓国、ヨーロッパの携帯電話やPDAメーカーなどと交渉を行っている段階。メーカー側では、電磁波の人体に与える影響や安全性、コストの問題などを含めて、採用に関する検討が進められているという。同技術を採用した充電システムの製造コストは、これまでの充電器とバッテリーの製造コストよりも高くなる。しかし、同技術を採用した製品が増えれば、メーカー側は、携帯電話やPDAそれぞれに、専用充電器を用意する必要がなくなり、長期的には製造コストの削減につながるという。

一枚のパッドで、複数の機器が充電できるようになれば、いくつもの充電器を持つ必要がなくなり、部屋の中がすっきりする。また、専用の充電器を携行しなくても、ホテルや喫茶店など人が集まる場所にパッドが置かれ、デジタル機器を置くだけで充電ができるようになれば、うっかりバッテリー切れといった事態に陥っても困らなくなる。スプラッシュパワー社の技術を採用した充電システムが、普及することへの潜在的な期待は大きいと言えるだろう。

スプラッシュパワー
http://www.splashpower.com/

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2003.09.03

英ソニー・エリクソンが折り畳み式携帯電話『Z600』と専用ゲームコントローラーなどを発表

英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications)は、3日(現地時間)、同社の欧州市場向け製品としては初の折り畳み式携帯電話となる『Z600』などを発表した。日本では、すでに折り畳み式携帯電話が主流となっているが、ヨーロッパでは、現在、折り畳み式に移行しつつある段階。最大シェアを誇るノキアの製品には、まだ折り畳み式携帯はラインナップされていないため、ソニー・エリクソンにとっては、『Z600』は、欧州でのシェア拡大のための重要な戦略商品として位置づけられている。

20030903se600 同社のマネージング・ディレクターのフィリップ・ランベック氏は、「折り畳み式は日本では50%、アメリカでは30%のシェアを占めている。ヨーロッパだけが例外とは決して言えない。携帯電話に求められる機能がますます高度になっている中、大きな液晶画面と、さまざまなキーを搭載できる折り畳み式のほうが、これからの携帯電話のスタイルとして魅力的なのは、日本の例を見ても明らか」と語る。

『Z600』は、GSM 900/1800/1900MHz、GPRS(General Packet Radio Service)に対応した端末。カラー液晶(メイン:6万5536色)、カメラ内蔵で2クリックで撮影、さらに4クリックで画像メールが送信できる。幅48×奥行き90×高さ27.9mm、110gで、最大待ち受け時間200時間、最大6時間通話。

『Z600』には、マルチファンクション・キーパッドが本体中央部に搭載されている。プレイステーション2でも人気のカーラリーゲーム『V-Rally2』がプリロードされており、音や振動によるフィードバックも楽しめる。Bluetooth通信機能を使用して、対戦ゲームも可能となる。

20030903se_gameboard さらに、『Z600』に着脱可能な専用ゲームコントローラー『EGB-10』もあわせて発表した。同製品は、ソニー・プレイステーションのコントローラーに似たスタイルで、左側に8方向のコントロール・キー、右側に4つのファンクション・キーを搭載しており、携帯ゲーム機として、いっそう楽しめる。

また、Bluetooth通信機能を利用して操縦するリモコンカー『CAR-100』も発売する。マッチ箱大で手のひらにすっぽりおさまるミニカーだ。『Z600』などのBluetooth機能を搭載した携帯電話で操縦する。携帯電話のバッテリーを使って充電、2段速ギアを持ち、10m以内は操縦可能。

20030903se_car 「Bluetooth通信機能の応用の可能性を追求するための試み」(ランベック氏)で、受注の動向を見た上で価格などを決定する方針という。受注台数は、せいぜい1000台前後で、価格も50から300ポンド(約9000~5万4000円)の間になるとのこと。

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2003.03.04

英ソニー・エリクソンがゲーム用ジョイスティック搭載の携帯『T310』、『T610』など新ラインナップを発表

20030304se_ihara 英ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ社は、ロンドンの本社で4日(現地時間)、ゲーム用ジョイスティックを搭載した携帯電話『T310』、『T610』などの新製品を含む、製品ラインナップを発表した。井原勝美社長は、今回発表されたラインナップについて、「ソニーの持つコンテンツや製品デザインのセンスと、エリクソンの持つ基礎技術の強さがミックスされたソニー・エリクソンとしての新しいラインナップだ」とコメント。これらの新製品によって、2002年に5.9パーセントだった世界シェア(台数ベース)の拡大を図る。

●『T310』には、スケボーゲーム『Tony Hawk's Pro Skater4』が付属

20030304se_t301 ゲーム用ジョイスティックが本体中央部に搭載されている『T310』(GSM900/1800/1900、GPRS対応)には、人気コンソールゲーム『Tony Hawk's Pro Skater4』が付属している。32音のリングトーンに加えて、振動によるフィードバック機能も搭載されているため、臨場感のあるスケボーゲームが楽しめる。米JAMDAT Mobile社との提携により、同ゲームは『T310』のみに提供されている。これ以外にも、60種類のゲームのダウンロードが可能で、ゲームのプラットフォームとしてMophunを採用している。

また、着脱式のカメラ『MCA-25 CommuniCam』を取り付ければ、写真撮影や画像メールの送信も可能となる。撮影した画像をパソコン上で編集・加工するソフトも付属する。今月よりすでに販売を開始しており、推定価格は約200ポンド(約4万円)。北米向けには『T316』(GSM850/1800/1900)を発売する。

●カメラ搭載の『T610』は、新しいコンセプト"QuickShare"を実現

20030304se_t610 カメラ搭載型の携帯電話『T610』(GSM900/1800/1900、GPRS対応)は、ソニー・エリクソンが提唱する新しいコンセプト"QuickShare"を実現する製品。"QuickShare"とは、人々が見たイメージ(画像)を素早く共有することを意味し、『T610』においては、2回クリックするだけで写真がとれるカメラ専用ボタン、画像メールを素早く送信するためのインターフェースなどによって実現される。別売りのカメラ用フラッシュ『MPF-10 Phone Flash』をつけることで、光量の不足した場所でも撮影が可能となる。

同製品は、ゲーム用ジョイスティックが、本体中央部に搭載されており、約60種類のゲームをダウンロードできる。ゲームのプラットフォームにはJavaとMophunを採用。MMS(Multi-Media Message Service)機能により、ゲーム、音楽などの携帯電話間の受け渡しもできる。また、自分のリングトーン(着メロ)を作曲できる"Music DJ Melody Composer"機能も搭載している。ブラウザーはWAP2.0を搭載。連続通話時間は約14時間、連続待ち受け時間は約315時間。幅44×奥行き102×高さ19mm、重さ95グラム。2003年第2四半期の発売予定で、推定価格は約250ポンド(約5万円)。中国向けに『T618』、北米向けに『T616』(GSM850/1800/1900)を発売する予定。

●ソニー・エリクソンの新しいラインナップ

ソニー・エリクソンは、製品ラインナップを、ターゲットごとに、4カテゴリーに分類している。生活における実用を重視する"Practical Phoners"、遊び心にあふれた若い層からなる"Fun-loving Youth"、すぐれた機能を選択する"Selective Pioneers"、そして、仕事での実用性を重視する"Professional Pioneers"である。『T310』は"Fun-loving Youth"に、『T601』は"Selective Pioneers"にカテゴライズされる。

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